『時代小説、潮出版社(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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江戸を舞台に、個性豊かな三人の婆たちの日常と
その周りで起こる悲喜劇をコミカルに描く
「女性の老後」をテーマにした長編小説。
名手宅の祐筆(文書や記録を取り扱う職)を得て静かな余生を
過ごしたいお麓(ろく)は、おはぎ長屋という長屋に住んでいた。
これで老後の安泰は約束されたと思い込んでいたが、
その平穏な暮らしはわずか一年で終わりを迎えた。
お菅(すげ)が越してくると、さらに半年後には
お修(しゅう)がやってきたのだ。
二人の幼馴染はお麓の長屋を毎日欠かさず訪ねてきては、
心底どうでもいい話をしゃべり散らす。
お麓はこの先、二人とうまくやっていけるのか。
安穏に暮らすはずの余生はどうなってしまうのか。
さらには、いろいろな事件に巻き込まれていき……。 -
その名は、少年勇者 ――!
故郷を追われ、「海賊」と蔑まれた男たちの
起死回生の物語。
我ら、「倭寇」にあらず。運命を切り拓く者なり
戦いに敗れた熊野衆の未来は、一人の若人の手に託された。
「水平線の向こうには何がある――」
時代の変革期を懸命に足掻いた者たちを迫力の筆致で描く! 渾身の書き下ろし!
【あらすじ】
南北朝の戦いに敗れた熊野衆は、源氏の末裔・千鶴(のちのアギ・バートル)を旗頭に
いまだ南朝方が優勢な九州での再起を図る。
熊野で舟指(船頭)をしていたカラスは、類まれな船捌きを買われ、次第に千鶴の片腕となっていく。
しかし、足利幕府方の九州探題・今川了俊によって南朝方は大宰府を奪取される。
もはや日本に安住の地はないのか。外洋航海術、大型船の建造、琉球との交渉などの困難を乗り越え、ついに彼らは外海へ――。 -
モデル・冨永愛さん、絶賛!
「苦難と災害に立ち向かいながらも
受け継がれる想いに、心に火が灯るような活力を得る!
あぁ、日本の素晴らしさをまた知ってしまった。」
江戸後期。知多郡半田村(現在の愛知県半田市)で酒造業を営む、
五代・中野半左衛門の急死により、婿養子に迎えられた三六(のちの初代・中野又左衛門)は、
酒造りの傍ら、酒粕を使った粕酢造りを思いつく。
いまや世界で愛される日本の「寿司-SUSHI-」。その流行の淵源となった「粕酢」に生涯をかけた、
初代から二代、三代へと受け継がれる三人の又左衛門の物語。
巻末に女優・高島礼子氏との特別対談を収録。
「歴史書であり、啓発書であり、企業書でもありますね。仕事に悩んでいる人に 読んでもらいたい本です」
「私はお寿司が大好きですが、酢飯に注目して食べたことはありませんでした。これからは、酢の歴史にも思いを馳せて味わいたいと思います」
――女優・高島礼子さん(巻末の特別対談より抜粋) -
2024年大河ドラマは紫式部!
名作『源氏物語』の作者が直木賞作家の手によって等身大の女性として鮮やかに蘇る。
時は平安時代――。藤原家に生まれた香子は、一人の女性として悩みながら、物書きの才能を開花させていく。
彼女はいかにして「紫式部」となったのか。そして『源氏物語』の執筆の陰にある彼女自身の物語とは……。
時の権力者道長との関わりなど、小説ならではの展開の中に実像を追う。
作中に登場する人物たちが織りなす和歌にも注目!
「紫式部は歴史に残る大作『源氏物語』の作者である。わが国物書きの最高峰の先達と考えていた。
いつかは始祖紫式部の生まれ育ち、生き方について書きたい、と思うようになっていたのである」(「あとがき」より)
解説に、中山義秀文学賞や新田次郎文学賞などで注目の作家・奥山景布子氏が特別寄稿! -
吉野の山野で馬借に仕えていた少年・多聞は、野盗による襲撃から辛くも逃れる。
行先のない多聞の前に、二人の武者が―。二人は、後醍醐帝の後胤・玉川宮敦子、後鳥羽帝の後裔・鳥羽尊秀、と名乗る。
「そなたには見どころがある。どうだ、我らの同志にならんか?」
弱き民草を虐げ、我が世の春を謳歌するすべての武士、公家、寺社、有徳人どもを倒し、あるべき世を作り上げる。
吉野朝(南朝)の隠密部隊「菊童子」として訓練を受けることになった多聞は、京の将軍・足利義教の打倒と南朝の再興へ向けて尽力していく。
暗殺、奇襲、破壊工作――その道は過酷を極めた。
状況の打開へ、敦子と尊秀は、将軍義教の弟・義昭との接触や、鎌倉公方の籠絡、同志の拡大などを画策する。
一方で、南朝の正統性、そして信念と志に、有力大名や国衆をはじめ「つわもの」たちが集い来る。
ついに義教は吉野へ大軍を差し向ける。その裏には幕府方、吉野朝方、それぞれの武将たちの思惑が交錯する。
しかし、誰も気づかぬところで、さらなる謀略が張りめぐらされており――!
中山義秀賞をはじめ、数々の賞を受賞した歴史小説の気鋭が、
歴史に埋もれた国家の行く末を懸けた史上最大の「ゲリラ戦」を迫力の筆致で描き出す会心作 -
幼いころに徳川家康の家臣・服部半蔵に命を救われた瑠璃。
その時、半蔵が見せた薬草の使い方に興味を持ち、
保護された村で出会った師匠から本草学の書籍をもらい受け、薬師になる夢を膨らませる。
その後、家康の祖母に小間使いとして仕え、本草学の知識を生かして体に良い茶を煎じる日々を過ごす。
半蔵もそんな瑠璃を気にかけ、何度も様子を見に来ていた。
一方、今川家での人質として暮らしに鬱屈していた松平元康(徳川家康)。
今川義元の姪(瀬名・築山御前)との望まぬ婚姻が決まり、その報告に祖母の家を訪れる。
そこで、出会ったのが小生意気な少女・瑠璃だった。
その後、時代は流れ、桶狭間の戦いを経て戦国大名へと昇り詰めていく家康。
しかし、決して安穏な日々ではない。武田信玄による三河侵攻、織田信長からの圧力・・。
そして重要性を増す瑠璃の師匠がもつ各大名の病状と処方箋を記した覚書の存在。
心労の絶えない家康の傍らで瑠璃は茶をそして薬を煎じて支える。
戦国乱世において、家康の体調や精神を支え、共に歩んだ女性の物語。 -
物語の舞台は、歴史ファンの間でも注目度の高い清代末期の光緒25 年(1899 年)。
中国大陸に進出したイギリス、ドイツ、フランスをはじめとする西洋列強は、中国各地で分割支配を強めていた。
そんな列強諸国に対抗すべく、「扶清滅洋(清を扶け西洋を滅ぼす)」のスローガンを掲げた「義和団」を名乗る集団が、
山東省での暴動をきっかけに各地に広がり、社会は不安定な状況であった。
そんななか、杭州・西湖のほとりにある孤山に暮らす数え年で二十一歳の丁仁は、
金石学者である父・丁立誠の後を継ぎ、学究に勤しんでいた。
ある日、生薬である「竜骨」に神秘的な図形や文字のようなものが刻まれていて、北京で騒動になっていることを耳にした丁仁は、
丁家にかねてから出入りする北京在住の雑貨商人・元突聘に、その子細を尋ねようとする──。 -
もし彼女の働きがなかったら、日本の歴史が少し違ったことになっていたかもしれない(著者)
52歳で志を立て、信州飯田から京へのぼった歌人・多勢子は、
岩倉具視の命を助け、孝明天皇暗殺の幕府方の密謀を探り出すなど
若き男性志士たちと共に命がけで国事に奔走する。
「武士(もののふ)の 赤き心を語りつつ 明くるや惜しき、春の夜の夢」(松尾多勢子)
随所にちりばめられる多勢子の和歌。その歌に込められた想いとは――。
明治維新の渦中、国ために戦った女性勤王志士の物語!
著者による「文庫版に寄せて」を加筆!
巻末には文芸評論家の縄田一男氏による「解説」を掲載! -
「2022年ドラマ主人公」。時代小説の旗手が満を持して長編書き下ろし!
鎌倉幕府第二代執権・北条義時。源頼朝の伊豆での旗揚げ時から忠義を尽くし、
頼朝にすべてを学んだ男。常におごらず、源三代の「鎌倉殿」に仕えながら、
時に影の如き冷徹さを兼ね備えた武将である。
頼朝死後、繰り返される権力の座を巡る幕府内の抗争。次々と滅んでいく幕府開闢の功労者たち。
そして三代将軍実朝が暗殺され、朝廷が義時追討の宣旨を発した時、
「不動」の男がついに動く!
迫る朝廷軍。承久の乱を目前に義時は――
はたして義時は「運」だけでのし上がったのか、それとも…… -
月刊「潮」2021年7月号 主な内容
【特別企画】日本社会 変革の焦点
資本主義の先にあるもの――「未来の他者」のために。大澤真幸
ストップ地球温暖化!日常生活からの挑戦。 蟹江憲史
恐怖や不安が「世論」を暴走させる。 真山 仁
迅速な接種体制と国産ワクチン開発へ、公明党の緊急提言。 石井啓一
【特集】世界を読む
混迷続くミャンマー 最悪のシナリオは回避できるのか。 春日孝之
プーチンに命懸けで挑むナワリヌイ。 塩原俊彦
和解の日は訪れるか――英王室のゆくえ。 多賀幹子
人工知能大国 中国の「アキレス腱」とは。 福田直之vs田原総一朗
【人間探訪】椎名 誠
湿っぽくない海洋散骨はもっと流行ってもいいんじゃないかなぁ。
【シリーズ】シニアのための「生き生き」講座
「老い」を楽しんだほうが、心身ともにラクになる! 和田秀樹
連載ドキュメンタリー企画125
民衆こそ王者 池田大作とその時代 希望をつなぐ人篇(4)
【特集】ニュースの深層
ルポ 「げんきカレー」がつなぐ未来へのチケット。 粟野仁雄
ルポ 「学校内性暴力」がもたらした深い傷痕。(上) 渋井哲也
ルポ 一〇年目の被災地を歩く。(下) 青柳雄介
【クローズアップ】トクサン
ユーチューブで創大「人間野球」の精神を伝えたい。
鎌田實の「希望・日本」14
“一人でいるって楽しいことね。” 鎌田 實
【連載】高島礼子の歴史と美を訪ねて10
三〇〇〇年を貫く物語に挑む。 山本一力vs高島礼子
【好評連載】
世界への扉57 ミャンマー内戦に見る「権力者の不安」。 三浦瑠麗
師弟誓願の大道――小説『新・人間革命』を読む25
「ムイト・マイス・ダイモク」。 佐藤 優
大相撲の不思議67 雷電為右衛門。 内館牧子
【連載小説】
蒼天有限――雲ぞ見ゆ24 山本一力
水の月12 中江有里
吉野朝残党伝6 天野純希 -
太平洋戦争末期、日本では女学生たちを動員し、ある兵器の製造が秘密裏に進められていた。
「ほくと号」と名付けられたぼくは、アメリカ本土を攻撃するための「秘密兵器」だった!!!
子ども・親・祖父母、三世代で読める事実をもとに描かれた物語。
戦争末期、有楽町の日劇の中で風船爆弾を作っているという噂を耳にしたことがあります。本書を読んで、全国各地で作られていたこと、そして高橋さんの体験を踏まえているだけに、材料や作り方や装置の描写が実に具体的で、この計画が真剣だったことを知りました。
戦争体験がどんどん風化していく中で、書き残しておきたいという高橋さんの強い一念が伝わってくる一書でした。―――津村節子(作家) -
「英雄」と呼ばれた男の生き様
明治維新から150年 大河ドラマで大反響!!
英傑たちの視点で語られる西郷隆盛の知られざる姿、
大久保利通、五代友厚、坂本龍馬、相楽総三――ともに新時代を創った者たちの目に、西郷はどう映ったのか。
維新による天地鳴動は、男を「軍神」という名峰へと隆起させ、やがて崩壊させていった! 奄美流罪、倒幕、新政府との確執、そして西南戦争へ。鹿児島、奄美諸島での徹底取材で明らかになった新エピソードも収録!! -
俳人・歌人の久保より江(1884-1941)の波乱万丈の半生を、名筆家・出久根達郎が情緒豊かに描いた長編小説!
漱石センセに恋い焦がれた少女時代、漱石の妻・鏡子との奇妙な絆、正岡子規から学んだ俳句、そして生涯の伴侶・久保猪之吉との出会い──。
松山に住む美少女が、漱石、鏡子、子規、高浜虚子、柳原白蓮らとの出会いや別れを通して、やがて大人の女性へと変貌を遂げていく。
「センセ」はどんな人なのか?
鏡子夫人は本当に「悪妻」だったのか?
より江から見た、知られざる「夏目漱石」を描く! -
著者が、およそ10年をかけて積み上げてきた、全国各地に残された史片や伝説、伝承を繋いで、紡ぎ出す“もう一つの維新物語”――。
1867年11月15日、京都・近江屋で暗殺されたのは、じつは坂本龍馬と中岡慎太郎の影武者だった。暗殺をかわした2人は討幕派の王政復古を阻止し、「翔天隊」を率いて、第3次長州征伐の休戦に奔走する。「生きていた」龍馬のその後とは。
坂本龍馬没後150周年におくる、歴史が10倍面白くなる本格的歴史シュミレーション小説。 -
平成27年度後期 連続テレビ小説「あさが来た」。ドラマの鍵を握る日本の近代化、大阪経済の礎を築いた男! 著者渾身の書き下ろし小説! ! 嵐に煙る桜島。薩英戦争で英国艦隊の捕虜となった五代は「薩摩の若者を留学させたい」と申し出る。攘夷主流の中、裏切り者の汚名を晴らし、藩論を覆して英国へ。そこで怪しげなフランス貴族と運命の出会いが――。帰国後、次の焦点は大阪と確信し、民間の立場で造幣局、商法会議所を設立。現在の大阪を「創った」男の奮闘を描く。
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文庫・50万部突破!!
連続テレビ小説「あさが来た」原案本
宮本輝氏絶賛!!
「読んでいて溜息をつくほどの
ひとりの女性の一念の凄さ、
そして鬼気迫る行動力!」
近代日本の夜明け。未だ女性が社会の表舞台に
躍り出る気配もない商都大坂に、溌剌たる女性がいた!
常に全力、七転八起を超える九転十起のがんばりで、
大坂の豪商加島屋を切り盛りし、命の重さに想いを馳せ大同生命を興す。
女性教育にも心血を注ぎ、日本女子大学の創立にも関わった
さっそうたる女性の一代記!!
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