『時代小説、光文社、その他(レーベルなし)(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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小間物問屋『遠野屋』の主、清之介は、嵯波の紅花産業に莫大な金を注ぎ込んできた。その紅餅を積んだ船が突然消えた。さらに奉公人のおちやにも騒動が起きる。事件が続くことに北定町廻り同心、木暮信次郎と岡っ引、伊佐治は不審に思う。次々と『遠野屋』に降りかかる不穏な動き、清之介に纏わりつく、血の臭い、底なしの闇。ニヒルな同心信次郎、元刺客の商人清之介。尋常ならざる男と男がうねり合う「弥勒シリーズ」第12弾!
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日本橋からほど近い竈河岸の裏店で、小夏は三味線職人の父とふたり暮らしだ。父の弟弟子の善次郎は、母のいない小夏を気遣いながら、一張の三味線を造り上げることを夢見て修業に励んでいた。ふたりは力を合わせ、世にひとつしかない三味線を造り上げようとするが、さまざまな困難が襲う。才能に溢れる若き男女が、己を信じて夢に向かい進む先に待つものとは。
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町火消い組の鳶見習の昇吉は、老舗料理茶屋加賀屋うきよしょうじの姉妹、お佳世とお澄を知る。半年前の火事で両親と店を失った姉妹は、未だ火付けの下手人に狙われているらしい。い組の若頭吉五郎の命で下手人を探ることになった昇吉。探索の過程で、昇吉はお澄に関するある真実を知ることになる――。大江戸日本橋を舞台にした若者たちの、初々しく力強い成長の物語。
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京北山の北山杉の里・雲ケ畑で、六歳のかえでは母を知らず、父の岩男、犬のヤマと共に暮らしていた。従兄の萬吉に連れられ、京見峠へ遠出したかえでは、ある人物と運命的な出会いを果たす。京に出たい――芽生えたその思いが、かえでの生き方を変えていく。母のこと、将来のことに悩みながら、道を切り拓いていく少女を待つものとは。光あふれる、爽やかな物語。
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海次は十八歳。丹波杜氏である父に倣い、灘の酒蔵・樽屋の蔵人見習となったが、海次の興味は酒造りより、新酒を江戸に運ぶ新酒番船の勇壮な競争にあった。番船に密かに乗り込む海次だったが、その胸にはもうすぐ兄と結婚してしまう幼なじみ、小雪の面影が過っていた――。海を、未知の世界を見たい。若い海次と、それを見守る小雪、ふたりが歩み出す冒険の物語。
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江戸時代の大坂は淀屋橋のたもとで、ぼろぼろの屋形船に住む白鷺烏近。「ご無理ごもっとも始末処」の看板を掲げ、客が持ち込む無理難題を愉快な仲間とともに知恵で解決する男だ。わがまま殿様を懲らしめるため川の流れを逆にしたり、金持ちを長生きさせるためにいる筈のない人魚の肉を探し出したりと、なんぎな依頼も白い鷺を黒い烏と言いくるめる烏近にかかれば、パッと解決。愉快、痛快な頓知の曲芸があっといわせる人情事件帖。
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阿茶…長久手の戦いで家康が勝利するまでの24時間。ガラシャ…父光秀の死の真相に近づくまでの24時間。諏訪花…高遠城を脱出するまでの24時間。賛姫…吉川元春との婚約成立までの24時間。ジュリア…大友軍壊滅までの24時間。義姫…伊達家と最上家が和睦するまでの24時間。千代…織田信孝が母を犠牲にするまでの24時間。歴史の大事に至るまでの一日を濃密に描く時代小説の新機軸。戦国の世に翻弄された七人の女性たちに迫る短編集。
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時は天正六(1578)年。伊勢国を治める織田信長の次男・北畠信意は隣国・伊賀国への侵攻を計画していた。いち早く察知した伊賀国人たちは、防衛戦の準備を始めるが、内通者の存在が疑われ、戦の帰趨は読み切れない。しかも相手は大軍だ。四万四千対三千という絶対不利の戦いに生き残りをかけて挑む伊賀国人の戦術と駆け引きは、どのような結果を導くのか。史実の裏で運命に翻弄された若武者たちを描く、著者初の長編歴史小説。
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文政の大火で焼け出された人気戯作者十返舎一九一家。娘の舞を頼りに、亭主の尚武、養子の丈吉、継母のえつ、葛飾北斎の娘お栄と、奇人変人の面々が命からがら逃げ出して、北斎先生の借家でいちから出直す悪戦苦闘の日々。幽霊騒ぎ、盗難騒ぎ、ついには一世一代、十返舎一九の野辺送りと、尽きない騒動に舞の苦難は今日も続く、きりきり舞いの人気シリーズ最新刊!
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関ヶ原前夜。東西勢力の境目に位置する越前もまた、混乱のさなかにあった。山深い田舎で育った十三歳の於くらは、越前府中城の炊飯場で下女働きを始める。ある晩、一人夜中まで働く於くらのもとに、城仕えと思しき初老の男がつまみ食いをしにやって来る。於くらの作った夜食を美味そうに頬張るその男は、なんと城主・堀尾吉晴だった。吉晴に料理の才を見出された於くらは、持ち前の機転と思いやりで、人々の心を動かしていく――。
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十六世紀の長崎。十歳の次郎丸は、ある日、貿易商ペドロに誘われ、貿易船を見学することに。しかしそれは罠であり、次郎丸は奴隷として売られ、母はペドロの妾となったことを知る。奴隷として働き一年が経った頃、嵐により船が難破。次郎丸は命からがら生き延び、エジプトでミイラ職人と出会う。ある時、大量のミイラを注文する商人がペドロであることに気づき、復讐の炎を燃やすが……。壮大なスケールで描く歴史冒険ミステリー!
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「あんなしょうもない男が大名になれたのも、戦国というおかしな世の中のせいでござろうて」十六の歳に貧しい百姓から地元武将の小者となり、初めての禄は三石。しかし運と度胸に冷静さも併せ持ち、時に痛快に、時に歯を食いしばってついには筑後三十二万石の大名へと出世していく――。圧倒的な迫力の戦闘場面と魅力溢れる人物描写。読む者を惹きつけてやまない、著者の円熟の境地をみせる歴史小説の傑作。
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天正十八年(一五九〇年)、北条家当主・氏直とその家臣たちは、小田原城にて連日評定を行っていた。天下のほぼ全てを手中におさめた豊臣秀吉率いる二十万の大軍勢に城は囲まれ、北条家の命運は今や風前の灯火。誰もが策を見いだせず諦めかける中、亡き北条氏康の寵臣にして小田原一のへんくつ坊主侍・板部岡江雪は動き出す。舌先一つでコロリと人を動かし、奇縁を生み出し、天下をひっくり返す! 躍動感あふれる圧巻の歴史絵巻!
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涼太と祝言を挙げ、青陽堂の嫁としての新たな生活を迎えた律は、息抜きに出かけた先で、同じく嫁いだばかりの女たちと知り合う。悩みを打ち明け合える知己を得て心強く思う律だった。一方、池見屋で、律は義母の佐和もよく知る由里という女性に出会う。彼女は何やら心に憂いを抱えている様子なのだが――。一途に生きる女職人の人生を描く人気シリーズ第六弾。
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武田、今川、北条による同盟で政略結婚をさせられた、三人の姫――黄梅院、嶺松院、早川殿。束の間の幸せは三家の対立によって崩れてしまう……。戦国の世の道理に翻弄されながらも、愛する家族のために生きる女たちの運命とは!? 武田信玄の正室・三条や、本願寺顕如の室・如春と亡き朝倉義景の娘、信玄の娘である松姫と織田信長の息子との悲恋、後の名君・保科正之を育てた見性院など、全六編を収録した渾身の短編集!
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神田花房町にある居酒屋『福田屋』の居候となった宗十郎の元へ大店の主たちが依頼にやってきた。聞けば、商売仲間が首を斬られて殺されたのだという。依頼を受けた宗十郎が「獄門首」事件の下手人を追うと、浮かび上がったのは「脛斬り」柳剛流の達人の影だった――。柳生新陰流と一刀流を元にした神速の剣で、「脛斬り」剣客に挑む! 著者渾身の新シリーズ第二弾。
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ふたたび入牢した源次は、恋仲のお蝶が入水自殺したと知り、破牢。お蝶の復讐を誓い、素性を隠して悪人一味の本拠へ。疑惑の色濃い、大山詣りの一行に加わる源次と、それを追う悪人ども。敵味方入り乱れる死闘の末、事件は意外な展開へ――。弱者を陥れては太っていく「悪」を相手に闘う、無宿者の眼!
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悪徳岡っ引・梅三郎の罠にかかって、“破牢”の重罪を負った甲州無宿の源次。逃れて、ある錺師の家の下働きとなるが、娘のお蝶と深い仲となり出奔。源次を匿い、お蝶は湯島の小料理屋に働きに出るが、そこには、あの梅三郎や、妖しい加賀藩の用人が出入りしていた……。無宿人の憤りを、巨匠が活写。
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もと能役者で、異国人の血を引く大久保長安は、鉱山採掘の技術によって、徳川家康に重用される。戦国時代、武器の材料として貴重な鉱物は、各国、争奪の的であった。それゆえ、腕利きの忍者が動員され、各地で激しい争奪戦が繰り広げられた……。長安の採掘した莫大な金・銀・鉱物が、やがて家康を万全のものにしていく。時代を変えた長安の秘密に迫る、異色の長編。
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奈良時代、東大寺の大仏造営事業が進む中、故郷から造仏所に徴発された真楯。信仰心など一片もないのに、仲間と共に取り組む命懸けの労役は苦難の連続。作事場に渦巻く複雑な人間模様も懊悩をもたらすばかり。だが、疲れ切った彼らには、炊屋の宮麻呂が作る旨い料理があった。一膳の飯が問いかける仏の価値とは? 食を通して造仏に携わる人々の息遣いを活写した傑作時代小説。
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加賀藩兵法指南・富田重政の屋敷に、飄然と出入りする正体不明の異形の小男。中条流の奥義“心ノ一法”を探る徳川の間者との熾烈な対決の中で、謎の小男が放った不思議な一太刀。未発表の表題作「寒山剣」や「胡蘆子の剣」の他、太平の世はまっぴら御免、武士の一分を立てて主君に抗う「蜂右衛門の横道」など、著者の精髄を収めた粒よりの7編。
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流れ稼ぎの夫婦盗賊の子に生まれた余助は、強盗団の大金を横取りしようとした父母が潜伏先で殺されたため、4歳で孤児になった。爾来、寺に引き取られ雛僧になったのを皮切りに、次々に生きる場所と名前を変えていく。未知なる世界で様々な知識を授けられた彼は、やがて、江戸入りした後、豪商や公儀を相手に「大仕事」に取りかかった! 痛快無比の大盗賊伝!
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関ヶ原合戦の裏で、大久保長安は石見銀山の開発に努め、続いて佐渡の金脈を発見。採掘した大量の金銀によって、徳川の財力は天下を威圧する。南蛮船との交流で輸入した大砲の威力により、大坂の陣も徳川勝利のうちに終結。やがて長安が没すると、徳川幕府は彼の邸を没収。「長安は悪人」という噂が……。史実を踏まえ、随所に新解釈を盛り込んだ異色の時代長編!
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金沢に五代藩主、前田綱利公の初のお国入りが決まり、兵法御覧の差配を担った富田重持は、加賀に古来より伝わる“深甚流”の剣を披露することにした。だが、この流派を継ぐと称する男は邪剣の遣い手であった。重持は深甚流のひそかな伝承者とされる老いた百姓を探し出し、邪剣の士と対決させるが……。(「水鏡」より) 剣豪小説の白眉と讃えられる珠玉の十編収録。
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江戸奉行の手が及ばぬ関八州に逃げ込んだ悪人を追う賞金稼ぎ、追い首。旗本三男の新三郎もその一人。馴染みの大黒、利吉と共に精を出す。此度請け負ったのは牢屋敷から脱獄した男の追跡だった。手がかりを求め印旛沼に赴いた彼ら。そこで新三郎は、百々木という凄腕の老浪人と思いがけず再会し……。関八州を舞台に痛快なドラマと剣劇が織りなす時代シリーズ!
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天文方に勤める川本浩之助は絶滅した生物の化石探しに没頭していた。ある夜、不審な男たちが、別れた女房を拐かし「不死の鳥の化石を出せ」という要求を突きつける。一方、市中の事件を追う中で浩之介に目をつけていた定町廻り同心の近藤信吾。彼もまた黒い陰謀に巻き込まれていく……。太古のロマンが巻き起こすドラマを壮大に描く! 人気時代シリーズ、堂々たる最終巻。
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徳川三代家光の治世。将軍家剣術指南役である柳生新陰流と小野派一刀流の門弟が次々と斬殺される事件が起こった。柳生但馬守宗矩は息子二人に、辻斬りの正体解明を命じる。兵馬と名乗るその男は、二つの流派を会得した恐るべき遣い手であり、柳生一族の心胆を寒からしめる野望を持っていた――。剣のみに生きる男の凄まじい活躍を描く、新たな剣豪小説の誕生!
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“かわせみの清兵衛”なる盗賊を追い、悪の巣窟と呼ばれる高津町に潜入した定町廻り同心の近藤信吾。ところが一月前からとんと姿を見せない。彼の消息を気に病む馴染みのお蔦や八朔たちが件の町に赴き、信吾を見つけ出した。ところが声をかけてもまるで他人のよう。咎人を騙すための芝居か、あるいは本当に“物忘れ”に……!? 大法螺で事件を解決! 痛快な時代シリーズ第六弾。
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風雲急を告げる戦国の世、山深い美濃に生まれた左介(織部)は、幼少より織田信長に仕え、若き秀吉に引き立てられて出世の道を歩んだ。千利休や陶工達との邂逅が彼を茶の道へ誘い、ついには徳川家の指南役に上りつめるが――。武将ながらも茶湯や焼物にその名を残す希代の風流人の一生を描いた表題長編に加え、著者のデビュー作(オール讀物新人賞受賞作)を併録。(『風炉のままに』改題)
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秩父・大嶽村に暮らす乱十郎。村の若い者を集め「乱鬼党」を作り、日々剣の稽古や畑仕事にいそしんでいた。あるとき、仲間だった由利ノ丞が、乱十郎の態度に腹を立て、党を飛び出した。導かれるように、運命が動きだし、十六年前の事件の真実が明らかになる……。神ならんとする相手に立ち向かうことを決意した、一人の青年が疾走り出す。
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十年前、江戸市中を騒がせた“月夜小僧”。悪どい稼業に手を染める輩から金を盗み、貧しい人々に分け与えた義賊は、今でも語り草で、近藤信吾にとっても忘れ難い存在だった。ところがふたたび“彼”は現れた。「月夜小僧、今宵、推参」と書かれた果し合い状が鳥居耀蔵の元に届いたのだ!(表題作) 型破りの同心が人情と大法螺で事件を裁く時代シリーズ第五弾!
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弱みを握られれば骨までしゃぶられ、些細な借りを作ればいつまでもたかられ――。浅草西仲町の御用聞き、源助の巨体を目にするや、町中の人が逃げ隠れする毎日だ。ところが、ひとたび十手を握ると、謎に満ちた事件をたちまち解決する豪腕ぶり。その特異な能力も、めったによい方に発揮されないのが困りものだが……。悪漢岡っ引の活躍を描く、痛快捕物帖!
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江戸で起こった敵討ち騒動。咎人の大杉天善は武家屋敷に幽閉されたが脱走、関八州に逃亡した。そこで彼を敵とする古元正之助の依頼で、追い首の新三郎たちは追跡を請け負うことに。ところが騒ぎの元凶に近づくほど、手強い相手に狙われ、次期老中と目される松平定信の秘密にも迫り……。追い首稼業に身をやつす腕利きの男たちの活躍を描く、痛快時代シリーズ第二弾!(『逃家 関八州御用狩り』改題)
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大店の通い手代が連続して四人も殺される事件が持ち上がった。手がかりは亡骸の上に置かれたなでしこの造花。同心・近藤信吾は真相を追うが、真相は杳として知れない。だが、その四人が両国橋広小路を毎日通っているという共通点を深掘りすると――。(表題作) 奉行所に出仕するのが大嫌いな型破りの同心は、今日も大法螺吹いて事件を解決! 人情時代シリーズ第四弾。
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江戸の町奉行の手が届かない関八州は、悪党の逃避先。そこに彼らを江戸に引き戻すための賞金稼ぎ――追い首たちがいた。旗本三男の白光新三郎もその一人だが、出世欲にまみれた長男に金を巻き上げられてばかり。それでもめげずに、無愛想で魁偉の大黒主水、追い首の元締めに仕える利吉と共に、関八州を駆け巡る! 個性豊かな三人が繰り広げる痛快無比の時代小説。(『風聲 関八州御用狩り』改題)
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元亀元年(1570年)、朝倉家家臣の小林吉隆は、織田家との合戦中、富田長繁に命を救われる。世の道理を重視する吉隆だが、忠に薄く戦好きな長繁とは、不思議と馬が合った。しかし、崩壊へと向かう朝倉家に見切りをつけた長繁は、織田方へと寝返ってしまい……。朝倉家滅亡後の越前に、大戦乱を起こした猛将・富田長繁。七百vs.十万という圧倒的劣勢の中、戦国最凶の男が魅せる蛮勇とは? 息をもつかせぬ圧倒的合戦譚!
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日本橋の両替商に押し込みに入った男が逃走。医者の屋敷に人質と共に立て籠もった! 駆けつけた南町奉行所筆頭同心の近藤信吾は、咎人との難儀な話し合いにあたることに。材木問屋の主人や作事奉行方の大工頭を呼べなどと要求を重ねることを訝しみ、その関係を探ると……。(表題作) 奉行所嫌いの同心が大法螺吹いて事件を裁く、痛快な人情時代シリーズ第三弾!(『ふろしき同心御用帳 残り花、風の宿』改題)
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加賀を離れ廻国修行の旅へ出た夜叉丸(のちの一刀斎)は、亡父と同じ伊東弥五郎と名を改めた。佐々木小次郎、富田勢源、鐘捲自斎など名だたる剣士との邂逅が、彼を大きく成長させる。そして、さらなる高みを目指し、鹿島・香取剣流の発祥地である東国へ向かう――。史上最強とうたわれる剣聖の波瀾万丈の生涯を瑞々しい筆致で綴り上げた著者畢生の名作が甦る!
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大店や札差、武家屋敷から大金が盗まれる事件が続出。しかし、同心の近藤信吾ら奉行所の面々は解決の糸口が掴めずにいた。そんな折、彼とは腐れ縁の仲である瓦版屋の栄吉が、町で妙な煎餅屋を見つけ、好奇心から出入りしていたところ……。(表題作) 奉行所嫌いの型破りな同心が、大法螺吹いて事件を解決! 人情味溢れる活躍を痛快に描く時代シリーズ第二弾! 『ふろしき同心御用帳 情け川、菊の雨』改題。
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武田、上杉、織田らが天下をうかがう戦国の世、比叡山を望む琵琶湖畔の一向門徒の許に育った夜叉丸(のちの一刀斎)少年は、旅の途中にあった剣聖・塚原卜伝に出会う。剣の奥義に触れた夜叉丸は兵法者を志し、亡父の縁を頼って独り北国加賀の地を目指すが……。行く手を阻む幾多の難敵と対峙し、美しき女性に翻弄されながらも逞しく成長していく剣豪の青春の日々。
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やくざの親分・鐵五郎の養子となった元介は、札幌に向かい騒動を巻き起こす。やがて飛蝗の害を軽減する方法を入植者に伝えるため女郎の琴浦と旅へ。結局、飛蝗は防げなかったが、父・権介の元を訪れた元介は、困窮するアイヌや入植者のために祖父のもとにある黄金を使おうと決心する。幕末から明治の北海道を舞台に男たちの躍動する人生を描き切った巨編、完結!
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霧雨に煙る汐見橋の上で、泣きくずれる若い娘を助けた乾聖四郎。女は記憶を失っていた。あやめと名づけた女の昔には、何が隠されているのか。過去を辿り始めた矢先、あやめは情夫殺しの嫌疑をかけられてしまう。徐々に明らかになる哀しい人生とは!?(表題作) 天下御免のお墨付きを戴く、備前宝楽流の庖丁人・聖四郎の人情の剣が一筋の涙を斬り払う、シリーズ第三弾!
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