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『時代小説、祥伝社文庫(文芸・小説、ライトノベル)』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全434件

  • 輿入れした大身旗本は破綻寸前。
    嵌められた花嫁を、愛する人々を、市兵衛は護れるか。
    虚飾にまみれた名門の奸計を斬る! 
    鬼しぶ父子も大活躍! 傑作時代小説!!

    家格の違いにも拘らず、三千石の旗本岩倉家に輿入れした村山早菜。藩の陰謀で父を失うも唐木市兵衛に助けられた川越藩士の娘だ。
    だが、幸せは束の間だった。市兵衛は兄・片岡信正から、岩倉家の逼迫した台所事情を知らされ、憤る。
    早菜の幸福を願う後見人の大店両替商《近江屋》の財を貪らんとする卑劣な縁組か。
    そんな折、変死体を調べる渋井父子は妙な金貸の噂を聞く・・・・・・。
  • 町娘のお糸が仕えることになったのは、鈴江三万石の奥方様。
    その正体は……なんと猫?
    人情、猫情てんこ盛りの抱腹絶倒、時代小説!

    幼い頃から妖かしが見えてしまうお糸は、鈴江三万石の江戸屋敷に奉公に出ることになった。正室の珠子に仕えるものの、お糸の目に映る珠子は……なんと猫?
    聞けば、城主長義に一目惚れし、人間に変化して嫁いできたという。しかし鈴江には権謀術数が飛び交い、長義にも命の危機が!
    愛する人を守ろうとする珠子の姿に心打たれ、お糸もともに立ち上がるが……。
    【『にゃん! 鈴江藩江戸屋敷見聞帳』改題作品】
  • 692(税込)
    著者:
    小杉健治
    レーベル: 祥伝社文庫
    出版社: 祥伝社

    「ふたりで暮らすにはあの世しかない…」想いを遂げるため情死を選んだ吉原の遊女と沢次郎。沢次郎の正体は、庄内藩酒井家の勤番者・大出俊太郎だった。その亡骸の検視をした青柳剣一郎は、酒井家家中の者たちの言動に不審を抱く。剣一郎の命を受け、倅・剣之助は鶴岡へ赴き、藩内の確執を探り出すが…。哀しい男女の末路に秘められた、驚くべき陰謀とは?
  • 681(税込)
    著者:
    小杉健治
    レーベル: 祥伝社文庫
    出版社: 祥伝社

    如月、梅も盛りの江戸で名残の雪が降った夜、嫌われ者の金貸し一家が惨殺された。町方は、妾宅で妾とともに死んでいた主の金兵衛の無理心中と断定。しかし前日、金兵衛に会った青柳剣一郎は違和感を覚える。やがて浮かび上がったのは、富三郎なる不可解な男。富三郎は残忍な盗賊一味にも狙われていた…。逃げ回る富三郎の正体、そして息詰まる追跡行の結末とは?
  • 692(税込)
    著者:
    小杉健治
    レーベル: 祥伝社文庫
    出版社: 祥伝社

    屋根上に潜む黒い影。見回りの途中、風烈廻りの青柳剣一郎は押し込みの一味を発見するが、邪魔が入り取り逃がす。その追尾中に剣一郎は、御家人飯尾吉太郎に出くわした。押し込みに飯尾の関与を疑う剣一郎だが…。そんな中、駆け落ちし出羽の国酒田に逃れていた倅の剣之助から文が届く。そこには、押し込み一味の驚くべき事実が!? ますます見逃せない新展開!
  • 692(税込)
    著者:
    小杉健治
    レーベル: 祥伝社文庫
    出版社: 祥伝社

    師走の江戸で、身寄りのない子どもが次々と拐かしにあっていた。風烈廻り与力の青柳剣一郎は現場付近にいた若い飴売りに目をつける。だが、不審な乞食に惑わされ剣一郎は男を見失う。奉行所は総力を挙げ拐かし犯捕縛を目指すが、新たな殺しが発生。相方を殺された“三河万歳”の太夫が、相次ぐ事件を解く鍵となるのか? 大好評の人情時代シリーズ!
  • 759(税込)
    著者:
    小杉健治
    レーベル: 祥伝社文庫
    出版社: 祥伝社

    どんな大店にも難なく侵入できる最良の方法。それに思い至った押込み一味の伊太郎はほくそ笑んだ。やがて大胆不敵な押込みが市中に跋扈し、町奉行所、火盗改めが探索に窮するなか、ついに風烈廻り与力の青柳剣一郎にも探索命令が。そんな折、剣一郎は偶然知り合った老人左兵衛の孫娘に奇妙な言葉を掛けられる。そこに事件を解く重大な手がかりが隠されていた!
  • 時は慶長、徳川との雌雄を決する大坂の陣が迫る中、豊臣方の起死回生策が密かに進行していた。幾多の敵を斬り伏せながら、常陸から陸奥へと向かう鈴波友右衛門、野笛、そして織田家の血を引く三四郎は、いつしか深い情愛で結ばれていく。やがて蒲生領に入ると、豊臣方か徳川方かで藩論は真二つに割れていた……。壮大な構想で関ヶ原後の暗闘を描く鬼才・半村良の大河時代小説、待望の電子化、興奮の第2弾!
  • 681(税込)
    著者:
    半村良
    レーベル: 祥伝社文庫
    出版社: 祥伝社

    時は慶長、徳川との雌雄を決する大坂の陣が迫る中、豊臣方の起死回生策が密かに進行していた。密命を帯びた鈴波友右衛門は大久保長安の血をひく美女・野笛と織田の遺児・三四郎を会津に入れたが、さらに伊達政宗と組んで徳川包囲網を敷く秘策は、脆くもその地で潰える。やがて越後・松平忠輝に望みをつなぐが、突如真田昌幸の訃報が!壮大な構想で関ヶ原後の暗闘を描く鬼才・半村良の大河時代小説、待望の電子化、堂々の完結編!
  • 怒髪天を衝く勘兵衛。
    忽然と消えた凶賊を地獄に送ると誓う。
    激震の“鬼勘”犯科帳!
    『信長の軍師』シリーズの著者が贈る江戸黎明期の壮絶捕物帳!

    北町奉行所が権威を脅かす失態を犯した。日本橋の薬種問屋で家族奉公人合わせて十七名が皆殺し、六千両を奪われたのだ。
    非道の予兆を見逃した痛恨の極みであった。米津勘兵衛は凶賊を大所帯と睨み、浅草の女歌舞伎に的を絞る。
    ところが一座は京への道行きで同心たちを手玉に取り、忽然と姿を消してしまう。
    窮地の勘兵衛は威信回復をかけ、執念の一手を打つが……。
  • 大切な人を奪われた恨みと悲しみ。
    残された者たちは――
    剣一郎は新たな犠牲を食い止められるか? 

    遣り手だが傲岸不遜。出世のために人に取り入るのがうまい狡猾な男。
    旗本の坪井貞道はとかく悪い噂が多かった。
    今も小間物屋の美しい内儀に言い寄り、何か画策しているようだ。青柳剣一郎はそんな坪井の動きに不審を抱き、身辺を探り始める。ところが老中から横槍が入る。
    坪井とは一体何者なのか? そんな折、剣一郎は15年前のある夫婦殺しの話を耳にし……。
  • 人の世のおかしみ、哀しみが満載の爽快時代小説
    取次屋の矜持に懸けて、頑固親爺を手玉にとってやろうじゃないか。

    胡麻塩頭にねじり鉢巻き。太い眉の下でぎょろりと睨む眼。廃業した名煙管師・鉄五郎は、頑固を絵にかいた男だった。秋月栄三郎はひょんなことから、南町の名奉行・根岸肥前守のために、鉄五郎にもう一度煙管を作らせることを請け負った。ところが三月通っても願いを口にできない始末。廃業の理由を娘夫婦との確執と知った栄三だが、こちらも劣らぬ頑固者で……。
  • 好き者を守り、悪しき者を許さない。胸がすく時代小説!
    教え子たちを慈しみ、好青年の恋を“取次ぐ”――
    市井に生きる栄三の温かなまなざし

    永井家用人・深尾又五郎から、取次屋秋月栄三郎は異な相談を受けた。分家の若様・辰之助が、嫁取りもせぬ身で茶屋の娘に惚れてしまったという。放蕩せず文武に秀で、涼やかな青年がなぜ? 娘の身の上を探ってほしいと頼まれた栄三郎は、心優しく聡明な町娘にすっかり魅了される。辰之助の恋を、何とか実らせてやりたくなった──。痛快かつ心満たされる豊饒の時代小説。
  • 心を惑わすのは、呪いか、欲望か。
    かつて腕を競った友の息子の無念を思い剣一郎は辻斬りの正体を暴こうとするが――。
    大ロングセラーシリーズ最新刊! どの巻から読んでも楽しめる!!

    腕の立つ武士ばかりを狙う辻斬りが江戸の夜を震撼させていた。亡骸の状況から、得物は妖刀と恐れられる雲切丸だと青柳剣一郎は考える。
    その刀はある旗本から盗まれた物で、密かに探索を命じられていたのだ。妖刀に魅入られた者の正体とは?
    やがて見廻りの目をすり抜け、かつての道場仲間の息子が辻斬りの刃にかかる。
    剣一郎は悲しみとともに、現場に違和感を覚え──。
  • 南町奉行所の高積(たかづみ)見廻り同心・滝村与兵衛、通称“滝与の旦那”。
    普段は、荷の積み降ろしに違反や乱雑な振る舞いがないか、人出が多いところで荷を広げ、通行の邪魔をしていないか取り締まるのがお役目だが、お店や町屋の様子に詳しいことから年番方与力に見込まれ、市中を騒がす事件の探索を命じられるようになるが……。
    名手が描く人情時代小説、全3巻を収録した合冊版。
  • 多忙を極める南町奉行所は、増え続ける未解決事件に対処するため、元定町廻りの二ツ森伝次郎に再出仕を要請した。
    御年六十八、隠居暮らしは御免と市中の揉め事に首を突っ込む毎日を送っていた伝次郎、早速、往年の腕利き連中を集める。
    一癖も二癖もある伝次郎たちについた仇名が“戻り舟”。
    体は動かねえ、口も悪い。だが、熱い気持ちは錆びついてねえ! 悪い奴らは許さねえ!
    時代小説の名手が描く腕利き爺の事件帖、1~4巻を収録した合冊版。
  • 無辜の町人を手にかける凶悪な賊を、北町奉行所臨時廻り同心・鷲津軍兵衛が追い詰める!
    悪に立ち向かう八丁堀同心の心意気が胸に響く傑作捕物帖、全8巻を収録した合冊版。
  • 多忙を極める南町奉行所は、増え続ける未解決事件に対処するため、元定町廻りの二ツ森伝次郎に再出仕を要請した。
    御年六十八、隠居暮らしは御免と市中の揉め事に首を突っ込む毎日を送っていた伝次郎、早速、往年の腕利き連中を集める。
    一癖も二癖もある伝次郎たちについた仇名が“戻り舟”。
    体は動かねえ、口も悪い。だが、熱い気持ちは錆びついてねえ! 悪い奴らは許さねえ!
    時代小説の名手が描く腕利き爺の事件帖、新シリーズ全3巻を収録した合冊版。
  • 忘れるために生きてきた――
    下級武士から次席家老へ。その優れた才覚ゆえに、
    人生を狂わされた男の過去を知った剣一郎は……。
    どの巻からも楽しめる!大ロングセラーシリーズ第64弾。

    浜尾藩飯田家の次席家老風見貞之介は、藩主の乱心に翻弄されていた。嫡男がいるにも拘わらず、突如側室の幼子に家督を譲ると言い出したのだ。
    このままでは藩を二分する事態に。貞之介は懸命に説得するが、藩主は聞く耳を持たない。挙句の果てに嫡男派と思しき刺客に襲われる。
    見廻り中の青柳剣一郎に助けられた貞之介は、その人柄を信頼し、己の心情を吐露し始め……。
  • 仲間想いで褒め上手
    人の絆を守り抜く秋月栄三郎は好い男!
    泣いて笑える、これぞ時代小説の真骨頂!

    剣術好きが高じて剣客になった野鍛冶の倅・秋月栄三郎。普段は小さな道場で手習い師匠と素人相手の剣術指南の日々だった。
    だが、権威と保身に振り回される武士の姿に辟易した栄三郎は、武士と町人のいざこざを知恵と腕力で取り持つ“取次屋”を始める。
    早速、幼馴染の窮地を知るや、大名家の絡んだ悪企みに巻き込まれ――痛快かつ滋味溢れる傑作時代小説シリーズ。
  • 料理の謎なら私にまかせて――
    花魁殺しを疑われた友を助けるべく、料理屋女将と岡っ引きの夫婦が奔走する!
    彩り豊かな食と切れ味抜群の推理を楽しめる、絶品捕物帖!

    深川蛤町で飯屋〈川野〉を営むお純と一帯を駆け回る岡っ引きの弥助。 この夫婦、誰もが羨むほど仲が良い。
    美味い夕餉を摂りながら、睦まじく日々の事を語り合う。この日は弥助の縄張で起きた凄惨な花魁殺しの話だ。現場に遺された血文字「月千」と菓子と思しき薄茶色の塊。
    奉行所の誰もが真意を掴めぬ中、お純は食の知識と味覚からある仮説を唱え、事件は思わぬ展開に!
  • 『信長の軍師』シリーズの著者が贈る江戸黎明期の騒然捕物帳! 
    病に臥せった勘兵衛。
    錠前外しの天才盗賊と知恵比べの勝負に出る。
    興奮の“鬼勘”犯科帳! 

    米津勘兵衛が高熱に倒れた。奉行所は箱口令を敷くが、鬼の霍乱を嘲笑うように妙な盗賊が現れた。
    警備厳重な商家を狙い、千両あっても十両だけ盗む。まるで己の錠前外しの腕を誇示しているようだった。庶民は賊が入ると店が繁盛すると囃し立てた。
    その賊があっさりと捕まった。ところが翌日も同様の事件が。
    戸惑う配下たち。だが勘兵衛は回復するや、仰天の策を打つ。
  • 抜きつけの一閃を逆袈裟に斬りあげ、首筋を絶つ。
    そこから血の噴出する音が荒野で啾々と霊鬼の哭くように響く――小宮山流居合の必殺剣「鬼哭の剣」。
    狩谷唐十郎はその奥義を会得するも、道場主であった父が素性も知れぬ剣客に惨殺されたことで流儀の名は地に落ちた。
    それから十年。藩邸や旗本からの依頼で行き倒れや処刑された罪人の屍をもって銘刀の切れ味を試す「御試御用」を生業としながら、唐十郎は切腹の介錯人としても名を馳せるようになっていた。
    しかし、時に介錯した者の縁者から恨みを買い、さらには一門の争いや藩内の騒動に巻き込まれることに……。

    孤高の介錯人の戦いを描いた圧巻の剣豪小説、全16巻を収録した合冊版。

    【収録作品】
    鬼哭の剣 介錯人・野晒唐十郎〈一〉
    妖し陽炎の剣 介錯人・野晒唐十郎〈二〉
    妖鬼 飛蝶の剣 介錯人・野晒唐十郎〈三〉
    雷神の剣 介錯人・野晒唐十郎〈五〉
    双蛇の剣 介錯人・野晒唐十郎〈四〉
    悲恋斬り 介錯人・野晒唐十郎〈六〉
    飛龍の剣 介錯人・野晒唐十郎〈七〉
    妖剣 おぼろ返し 介錯人・野晒唐十郎〈八〉
    鬼哭 霞飛燕 介錯人・野晒唐十郎〈九〉
    怨刀 鬼切丸 介錯人・野晒唐十郎〈十〉
    悲の剣 介錯人・野晒唐十郎〈十一〉
    死化粧 介錯人・野晒唐十郎〈十二〉
    必殺剣虎伏 介錯人・野晒唐十郎〈十三〉
    眠り首 介錯人・野晒唐十郎〈十四〉
    双鬼 介錯人・野晒唐十郎〈十五〉
    京洛斬鬼 介錯人・野晒唐十郎〈番外編〉
  • 命あるうちに、おのれの心残りに始末をつけたい。
    遠い昔、別れの言葉もなく消えた女に、市兵衛は初老の豪商の真心を届けられるのか!? 
    大人気!感涙の時代小説

    還暦を前に大店下り酒屋の主・里右衛門が病に倒れた。
    店の前途もさることながら、 里右衛門の脳裡を掠めたのは、若き日に真心を通わせた三人の女性だった。
    唐木市兵衛は、里右衛門から数十年も前の想い人を捜し出し、現在の気持ちを伝えてほしいと頼まれる。
    一方、店では跡とりとなる養子が、隠居しない義父への鬱憤を、遠島帰りの破落戸にうっかり漏らしてしまい……。
  • 庶民文化が爛熟していた文政期の江戸。そこに、算盤(そろばん)の腕を買われ、武家や商家を渡り歩く雇われ武士がいた。その名は唐木市兵衛、人呼んで“算盤侍”。
    筆頭目付の家に生まれながら、家を出て上方に上り、さまざまな商売を体験した市兵衛は、同時に秘術「風の剣」を操る剣の達人でもあった。
    家計を預かる雇われ先の主家をめぐって次々に起こる難事件・怪事件、市兵衛は明晰な頭脳と秘剣で颯爽と立ち向かうが……。

    時代小説界に新風を吹き込んだ辻堂魁の大ヒットシリーズ「風の市兵衛」
    21巻から30巻をまとめた豪華合冊版の第2弾!

    【収録作品】
    『曉天の志 風の市兵衛 弐』
    『修羅の契り 風の市兵衛 弐』
    『銀花 風の市兵衛 弐』
    『縁の川 風の市兵衛 弐』
    『天満橋まで 風の市兵衛 弐』
    『希みの文 風の市兵衛 弐』
    『残照の剣 風の市兵衛 弐』
    『乱れ雲 風の市兵衛 弐』
    『寒月に立つ 風の市兵衛 弐』
    『斬雪 風の市兵衛 弐』
  • 実に怪しからぬ元禄の御代。命運を握るは死をも厭わぬ男の中の漢たち。“火の子”と恐れられた新井白石と、“眠牛”と謗られた大石内蔵助。大人気シリーズ「取次屋栄三」著者の真骨頂!――六代将軍の有力候補である徳川綱豊は、吉良家との刃傷沙汰に対する赤穂藩への厳罰に関心を示した。そして、筆頭家老の大石内蔵助に魅かれる。元禄の御世に憤慨する侍講の新井白石とともに、仁の心を持つ武士を求めていたのである。二人は紀伊國屋文左衛門らを巻き込み浅野家再興に尽力する。しかし、運命は綱吉と柳沢吉保の陰謀から、討ち入りへと転がり落ち……。
  • 「あと一度という気持ちが命取りになりましょう」
    剣一郎を嘲笑うかのように押込み強盗の一味と思しき男が殺される。
    裏切りか、それとも――
    盗賊の末路は!? 

    火付盗賊改を翻弄するかのような押込みがこの二年間、続いていた。決して人は殺めず、狐の神楽面をかぶっているという。
    盗んだ金はしめて七千両余。業を煮やした老中が、青柳剣一郎に密かに探索を命じる。すると剣一郎は火盗改の動きに不審を抱く。盗賊に手の内が洩れているのでは?
    やがて一味とおぼしき男に目を付けた矢先、刺殺体となって川に浮かんだ!
  • 両国橋の袂で駆け出しの噺家小太郎は唖然とした。胸に響く声と話芸で聴衆を沸かせていたのは、幼馴染の代助だったのだ。三年ぶりの再会に、代助は妹のお淳が重い病で二十両必要だと漏らす。破天荒で人を屁とも思わぬ十六歳だが、妹にだけは滅法優しい。二人は診療代を稼ごうとするも四苦八苦、小太郎は師匠で江戸随一の噺家仙遊亭さん馬を担ぎ出そうとするが……。感涙必至の青春時代小説
  • 814(税込)
    著者:
    志川節子
    レーベル: 祥伝社文庫
    出版社: 祥伝社

    高く、遠く羽ばたけ、見果てぬ明日へ――
    初恋、友情、夢、仕事……幼馴染みの少年少女たちの巣立ちを描く、瑞々しく豊潤な傑作時代小説!

    上野不忍池の「花鳥茶屋せせらぎ」は、珍しい鳥や植物を愛でる行楽の苑。いかがわしさとは縁遠く、女子供にも人気だ。
    幼い頃、手習い師匠が語る鳥の話を、仲間と共に夢中で聞き入った勝次は、「せせらぎ」で鳥かご職人の修業中だ。
    ある日、黒目の双眸が白肌に映える女から注文を受けた勝次は心を奪われ――
  • 南町奉行所の風烈廻り与力・青柳剣一郎は、風烈廻りとして、火事を防ぎ市中の様子に目を配る傍ら、年番方与力の宇野清左衛門に才を買われ、ときに難事件の探索も任されていた。
    私欲のために弱者を陥れる者、やむにやまれぬ事情から悪事に手を染める者……。青柳剣一郎は、その眼力と信念で、上辺や身分に惑わされることなく、事件の裏を見抜き、悪を暴いてゆく! 
    時代小説の旗手・小杉健治屈指の傑作シリーズ「風烈廻り与力・青柳剣一郎」の51巻から60巻までを収録した合冊版。
  • もう二度と傷つけたくも後悔もしたくない。己の心に正直に誠実に――激動の明治初期の荒波に翻弄された若い男女の激しくも切ない恋……著者初の明治ロマンス! 文明開化に沸く明治五年。突然の再会が若い男女の運命を変えた。 英語通詞を目標に函館の商社で働く雨竜千吉。横浜で米国人妻となっていたお順。幼馴染みの二人が、しまいこんでいた気持ちを開くのに時間はいらなかった。しかし、密会はあえなく露見した。やがて、お順は離婚を懇願するが、すれ違いながらも千吉に真実の恋を貫く妻に、夫はある条件を付けた――
  • 恐るべし、酔いどれ市兵衛!
    殺し屋「地獄宿」に襲い来る刺客。圧倒的な剣戟開幕!

    ならず者に手籠にされ身投げをした娘の復讐を頼まれた「地獄屋」。難なく依頼をこなすが、実はその男、侠客一家の親分源右衛門の倅だった。
    倅を殺され面子を潰された一家は、酔剣の使い手である用心棒・菅谷市兵衛を筆頭に「地獄屋」へ襲撃をかけるが「地獄屋」も黙ってはいられない。
    酒を呷り闘気をみなぎらせる老刺客・安田平兵衛、どちらの酔剣が勝つのか。
  • 老いてもなお刺客!
    齢六十を越え、武者震いを酒で抑える老刺客に、決着をつけねばならぬ「殺し人」がいた!

    大川端で侍四人が殺された。その死体の斬り口を見た老刺客・安田平兵衛の脳裏に、ある男の顔が過ぎった。名は鹿内甚内。一匹狼の殺し人で、籠手斬り陣内と恐れられた男だが、五年ほど前に平兵衛が斬ったはずだった。
    その夜、「地獄屋」から招集がかかり、侍殺しの報復を依頼される。
    因縁の男を破るため、老いた体を鍛え直す平兵衛。鬼気迫る白熱の剣豪小説第九弾。
  • 闇を切り裂く秘剣“虎の爪”。
    江戸の闇世界の覇権を賭け、老刺客、最後の一閃!

    “鬼”と呼ばれる地獄屋の殺し人たちが何者かに襲われた。その敵の中には袈裟に迅速な太刀と連続の籠手斬りを遣う二人の刺客がいるらしい。
    老殺し人安田平兵衛らは尻尾を掴もうと懸命に探索するが、逆に平兵衛の娘婿片桐右京が凶刃に襲われる。
    人斬り平兵衛の“虎の爪”はその刺客を討ち取ることができるのか。
    江戸の闇の覇権を争う、最後の戦いが幕を開けた。
  • 剣豪小説の白眉――殺るか殺られるか、老刺客・安田平兵衛が立ちはだかる! 

    闇の殺し人の面々が何者かに狙われ、老刺客安田平兵衛も襲われる。悪名高き殺し屋が、極楽屋の縄張を奪おうとしていた。
    そんな中、平兵衛の一人娘まゆみの様子がおかしい。ふさぎ込んでいるのだ。平兵衛は、まゆみが密かに慕う片桐右京との間に何かあったのかと案じるが……。
    娘を想う父としての平兵衛、そして凄まじき殺し屋としての生き様を描く剣豪小説の傑作!
  • 謂われなき刺客の襲来! 次々と仲間を喪った平兵衛は、渾身の秘剣をふるう!

    牢人は「フウジン…」と呟いただけで、迫ってきた。次の瞬間、眼前でかすかな刃風を感じた。その剣は顔面を裂き斬る恐ろしいものだった。
    無宿人など行き場のない者が集う口入屋「極楽屋」の男が次々とその剣で殺されていた。老いた刺客安田平兵衛は仲間の敵を討とうとするが、その前に雷神と称す刺客が!
    風神と雷神の二人の強敵に、平兵衛、最大の危機。
  • 秘剣“虎の爪”は敗れるのか!?
    最強の夜盗が跋扈するなか、殺し人にして義理の親子・平兵衛と右京の命運は?

     「尽忠報国之士」と書かれた紙片を残す夜盗が跋扈していた。強引に押し入り使用人を斬るという、残忍な手口が恐れられていたのだ。
    安田平兵衛と片桐右京ら、「地獄屋」の面々は、斬り口から賊が凄まじい遣い手だと見抜く。
    そんな中、大店から「地獄屋」に用心棒の依頼が。賊の一人は「横雲」という必殺の剣を持っていた。
    平兵衛の秘剣「虎の爪」と戦いの決着はいかに。
  • 非常なる辻斬りの秘剣“死突き”――父の敵を討つために決死の少年。安田平兵衛は相撃ち覚悟で敵を迎えた! 

    辻斬りに遭った死体を見て、安田平兵衛は驚愕した。盆の窪から喉までひと突きに貫かれていたのだ。相当な手練れの仕業である。
    さらに辻斬りは頻発し、犠牲になった商家から復讐を依頼された「地獄屋」の面々。その中には巻き添えで殺された父の敵を討ちたいという少年勇次の姿もあった……。
    死突きと呼ばれる最強の突きを前に、老刺客平兵衛はどう立ち向かうのか?
  • 殺し人〈対〉殺し人!
    守るものができた右京。失うものがなくなった平兵衛。殺し人の新たな戦いが幕を開ける!

    老刺客安田平兵衛にも平穏が訪れていた。娘のまゆみが慕い合っていた片桐右京と結ばれて三年。もっとも、右京が殺し人とは知らずにだが……。
    そんな折、「地獄屋」の若い衆が斬殺された。これが二人目。またしても「地獄屋」への挑戦状か? 
    元締めは平兵衛、右京、手甲鉤の朴念など全員を緊急招集するが、それこそが敵の狙いだった。
    生き残れるのは誰か!?
  • 人助けか、死に場所を求めていたのか――
    付け火で燃え盛る家に飛び込んだ男が、命と引き換えに守りたかったものとは?
    剣一郎、己の無力さに懊悩する!

    女の絶叫が昼間の露月町に響き渡った。燃え盛る家に赤子が取り残されていたのだ。青柳剣一郎が駆けつけると、火中へ飛び込む男が。鋳掛屋の長次だ。
    その勇気に感心した剣一郎は、出火の原因とともに長次の素性を調べると、過去にも子どもの命を救っていたことがわかる。
    なぜ危険を顧みず行動できたのか? さらに付け火と判明し、剣一郎はある推測に苦悶する!
  • 鍵は“香り”にあり!?  音楽を聴くと踊りだす奇病に罹った化け猫と、人に恋してしまった猫又の運命やいかに!? 笑って泣ける、珠玉のあやかし短編集 ――けして外に出してはならぬモノ、それは――。香木商八角堂の主・勘吉が騒動を起こす。病を癒やすといわれる希少な香木をゆずれ、と問屋に詰め寄り、番頭に怪我を負わせたのだ。騒ぎに居合わせた神社の女房で式神遣いの咲耶が、夫の宗高とともに話を聞くと、最愛の妻が倒れ命も危うい状況とのこと。八角堂に赴いた咲耶が目にしたのは、禍々しい気配だった…… (「踊る猫又」より)。
  • 836(税込)
    著者:
    宇江佐真理
    レーベル: 祥伝社文庫
    出版社: 祥伝社

    こんな夫婦になれたらいいな――離縁の玄人も内縁の果報者も、家族の恵みぞありがたき。形はいろいろあれど家族の倖せは変わらない、心に沁み入る時代小説。……又兵衛は三回、おいせは一回。日本橋堀留町の会所の管理人をしているふたりは、離縁の玄人とうそぶいては近所の家族の面倒を見ている。今日も夫義助の暴力に耐えかねた女房おなかと子供を会所にかくまった。腕のいい昔気質の畳職人だが、仕事のしくじりを押し付けられ、酒浸りとなったのだ。又兵衛は離縁をちらつかせ、義助に再起を迫るが……。珠玉の人情小説。
  • 感涙必至――
    ひとりは辛いけど私には分かり合える家族がいる。
    泣いて笑ってささやかな明日の希望を願う
    母と義娘の人情時代小説。

    ――紆余曲折の末、幼馴染みの錺職人の後添えになった八重。やっとつかんだ幸せも束の間、夫が急逝し義理の子たちに家を追い出されてしまう。唯一、仲の良い義娘のおみちと小間物屋を始めるが、一難去ってまた一難、引っ越し先には岡っ引きも手を焼く猛女お熊がいたからたまらない。しかも、継子が無心に現れ……。ささやかな幸福を求めて泣き笑う人情時代小説の決定版。
  • いつも一緒に泣いたり笑ったり。それが夫婦っていうもんだ。
    懸命に真っ当に生きる家族が明日の夢を紡ぐ、滋味溢れる時代小説。――

    「沢庵は頭から尻尾まででどこが一番うまいと思う」
    茂平は大工の元棟梁。いつの頃からか深川では“ほら吹き茂平”と渾名されるようになった。別に人を騙すつもりはない。悲しいことも苦しいことも、ほらに紛らせば落ち込まないことを、懸命に働くうちに身につけたのだ。今日も一向に嫁ぐ気のない我儘娘と相談に来た母親に語り出すと……。笑いと涙の人情小説集。
  • もう俺の手は汚れちまったんだ。
    一生逃げるか、別人として生きていくか――
    江戸を追われた男のある目的の前に立ちはだかる邪魔者とは? 

    青柳剣一郎は、剣術の師・真下治五郎から元足袋屋の主人・幸助の力になってほしいと内密に頼まれる。治五郎の眼には深い事情を抱えているように映ったのだ。
    早速剣一郎が調べると、主人は数年前に店を畳んで行方知れずになっていた。さらに、人相も異なる。
    そんな折、不審な遊び人風の男が幸助の元に現れ……。
    治五郎が会っている幸助は何者か? 意外な因縁が浮上する!
  • 大老派と老中派の対立激化! 強大な権力と陰謀! 宗次、将軍家の闇を斬る! 剣戟文学の最高到達点、武炎苛烈な門田泰明時代劇場! 特別書下ろし『苦難をこえて』収録――宮将軍実現のため大老酒井忠清の命で動く「白夜」。それは家康創設の秘密組織「葵」を前身とする最強の隠密情報機関だった! 次期将軍をめぐる権力抗争が激化する中、凄腕刺客が反大老派の老中堀田正俊暗殺に動く!「白夜」の長官に就いた大剣客・式部蔵人は最高師範皆伝の殺人剣法で宗次に挑む! 天下騒乱か太平の世か、宗次の撃滅剣が権力の闇を斬る! ※電子版に口絵は含まれません
  • 幕府最強の隠密機関「白夜」始動! 宗次暗殺の厳命下る――! 娯楽文学史に燦然と輝く傑作登場!――宗次の暮らす長屋の少女が権力者の愛玩犬・狆を拾ってきた。不穏な出来事の前触れと危惧する宗次の予感は的中する。謎の白忍び集団による幕閣重臣・西条山城守襲撃事件、宗次渾身の襖絵の盗難、次期将軍をめぐる熾烈な権力抗争。女性のための塾開校を進める美雪にも危機が! 元夫の廣澤和之進が異様な執着を見せていたのだ……。大好評の娯楽文学巨編、ここに登場! ※電子版に口絵は含まれません
  • 大激震の興奮! 息をもつかせぬ「門田泰明時代劇場」 古代史の闇から浮上した“六千万両の財宝”とは――!? 宗次、千年の遺恨を断つ不滅の神剣! 白般若の凶賊によって曽雅家の当主和右衛門が拉致された。 凶賊の狙いは何か? 白般若の襲撃は後を絶たず、美雪と曽雅家は窮地に。危機を救う宗次だが、千年の時を超えた暗闘に巻き込まれる! 古代王朝の財宝とは何か? 怨念に覆われた歴史の闇が暴かれる時、新たな敵が出現! 天才剣士の執念剣対宗次の撃滅剣! 大和国で繰り広げられた激闘、ここに完結! 特別書下ろし作品「残り雪 華こぶし」収録 ※電子版に口絵は含まれません
  • 大和飛鳥を舞台に描く壮大な娯楽文学、颯爽登場! 悠久の古都に不穏な影! 歴史の表舞台から消えた敗者の怨念か!? 優美にして華麗! 宗次の剣が閃く――! 錦繍に彩られた大和国。名門西条家の息女・美雪一行は将軍家綱の命を受け、亡き母の生家・曽雅家を目指していた。だが、その前に現われた紫檀色の忍び装束。「甘樫山から急ぎ立ち去れ」という謎の言葉を残して姿を消す。敵か味方か? 警護堅牢な曽雅屋敷に迫る野盗、そして白い貫頭衣集団の奇襲! 相次ぐ凶事は古の権力闘争と関係が!? 興奮の歴史ロマン、開幕! ※電子版に口絵は含まれません
  • 衝撃の急展開! 藩内の暗闘、そして運命の出会い――大剣聖直伝、華麗なる秘奥義一閃! 謎の凄腕刺客集団に宗次が挑む――幕臣の名門家息女・美雪は失意の底にあった。 駿河の藩内の跡目争いに絡み、夫から一方的に離縁されたのだ。傷ついた心を癒したのは浮世絵師宗次の存在だった。次第に宗次に惹かれていく美雪。だがその前に現われたのは元夫・廣澤和之進、そして和之進を狙う刺客集団。 宗次と美雪は、どす黒い藩の権力抗争に巻き込まれてしまう――。他の追随を許さない娯楽巨編! ※電子版に口絵は含まれません
  • 立ちはだかる凄腕剣客集団! 超弩級の面白さ「門田泰明時代劇場」、驚愕と戦慄の連続! 幕府最強の暗殺機関「葵」とは――!? 亡き父の教えを破り、宗次は非情の決戦へ!「幕府の狗め――」老舗刀商・対島屋に押し入った謎の刺客集団は居合わせた宗次にそう言い放った。 事実上の天領・駿河国で起こった跡目争いに絡む夜襲か。 凄腕剣客たちの戦慄すべき正体は? 宗次が慕う名刀匠の死と美雪の募る想い。 美雪の元夫・廣澤和之進に迫る凶刃! 激戦に次ぐ激戦、そして迎える凄絶な終幕に宗次は!? 手に汗握る剣戟文学の最高峰! ※電子版に口絵は含まれません
  • 老舗豪商を襲った非情の「黒凶賊」――炎の如く燃え上がる宗次憤激の最高秘剣! 娯楽文学の金字塔「門田泰明時代劇場」、煌びやかに開幕!――老舗の瀬戸物問屋室邦屋を惨劇が襲った! 一刀のもと、商家の者が袈裟斬りにされたのだ。凄惨な現場で宗次は怒りに震える。金蔵には手をつけず、商家を血の海に染めて去った非情の凶賊、その狙いと正体は? ただ一人姿を消した幼子はどこに? 宗次の前に現われた謎の女と黒い噂。凄腕の覆面刺客が宗次に迫る! 圧倒的興奮で息をもつかせぬ時代傑作登場! ※電子版に口絵は含まれません
  • 興奮の極北! 疾風怒濤の剣戟文学「門田泰明時代劇場」 尾張柳生の凄腕剣客と闇の「女凶賊」――炸裂する神将伐折羅の如き宗次の剣舞!――武家の妻女・冬が追う夫の仇は四天王と称されながら尾張柳生を破門された手練れ! 貧乏長屋で老母と暮らす手習塾の先生がその仇なのか? 宗次の背後で不気味な影が蠢く中、室邦屋襲撃犯が浮かび上がる。だが、その矢先、冬が姿を消してしまう。謎が深まる中、戦慄の真実が! 室邦屋から盗まれたものとは? 正体なき凶賊に、絶対必殺の揚真流奥義が閃く! ※電子版に口絵は含まれません
  • 毎日おまんまが食べられれば、悩むことなんか何もないんだ―
    御用聞きの峰蔵と癖者揃いの店子が、捨て子たちの成長を見守る。
    江戸を正直に生きた多彩な住人が織りなすほろ苦く、心温まる人情長屋噺。

    柳原の御用聞き峰蔵の計らいで、才槌長屋に六人目の捨て子が引き取られた。
    長屋には妾斡旋の仲人、隠居の元幕臣、茶屋女など、世を厭う店子が暮らしていた。ある晩、住人で湯灌場買いの又八は、親しい寺男の暗い一面を目撃しやけ酒を呷る。帰途、若者に襲われ心身共にどん底に落とされるが、子供らの心優しい看病を受けた又八は……(「私雨」)。温かさ沁みる傑作!
  • 卑劣侍の凶刃から公家の息女高子を救った宗次は、彼女を匿うが……。相次ぐ辻斬り、上方暗殺集団の影、京大坂へと広がる天下騒乱の予感! 特別書下ろし『夢と知りせば〈一〉』を収録――「どきねえ、どきねえ」人だかりを割って宗次が見たのは、今まさに年端も行かぬ少女を斬らんとする卑劣侍の姿だった。宗次が助け出した少女は、京の公家宮小路家の息女高子。京都所司代からの書状を携え仇討ちのため江戸入りしたが、返り討ちに遭ったのだという。彼女を匿う宗次を、謎の手練集団が付け狙う。やがて所司代さえ迂闊に動けぬ一大事が浮上した! ※電子版に口絵は含まれません
  • 町人旅姿の宗次は単身、京へ――公家宮小路家の名を出した途端、当地の人人は誰もが口を閉ざして宗次を睨んだ。古都の禁忌に宗次が切り込む! 特別書下ろし『夢と知りせば〈二〉』を収録――「すんませんけど、今直ぐにこの家から出て行ってくれはりますか」江戸を揺るがす一大騒動の発端、公家宮小路家の名を出した途端、京の人人は目つき鋭く、はっきりとした敵意を宗次に向けた! 雪駄擦り減らし単身京へと乗り込んだ浮世絵師は、素姓不明、目的不明の暗殺集団が待ち伏せる禁忌の根城を探し歩く。遠大、壮大、痛快、枠に嵌まらぬ唯一無二の剣戟がここに! ※電子版に口絵は含まれません
  • 『信長の軍師』シリーズの著者が贈る 江戸黎明期の騒然捕物帳!
    勘兵衛、霞の中に消えた妖艶な美女を追いかける!
    哀愁の“鬼勘”犯科帳!

    北町奉行就任以来、初の三河への墓参を無事に済ませた米津勘兵衛。新たな密偵も加わり、江戸の治安をさらに強化させていた。
    そんな勘兵衛のもとに届いた一通の書状が奉行所を困惑させる。送り主は後醍醐天皇の側近で伊勢の名門北畠家の所縁のものだったのだ。勘兵衛は請われるままに密会する。
    一方、湯島天神界隈に妖艶な女が出没するようになり……。
  • 吉原の最高遊女「浮舟」の二代、三代が次次と殺された…。妖艶にして怪異、下手人の猟奇剣法を断つ! 人情絵師の圧倒剣が翻る、壮烈な娯楽剣戟文学、隔月復刊開始! 油問屋清水屋の帳場蔵から六百両が消えた。日頃商いの出納に使われている蔵から何故? 一方、宗次が父の墓を参った目黒では辻斬りの噂が――【冗談じゃねえや】。「行こか戻ろか思案橋」で知られる元吉原は思案橋の袂で、最高遊女浮舟の二代、三代が立て続けに斬られた。歯を食いしばって懸命に生きた女達に何が……【思案橋 浮舟崩し】。情感に満つ剣戟短編二編を収録! ※電子版に口絵は含まれません
  • 聖徳太子筆の家宝が盗まれた! 病床に残されたのは“宗次”という名の幼子…。浮世絵宗次、天下に凜たる活人剣――市井に息づく町民の情が交錯する娯楽剣戟文学、隔月復刊開始! 「そなたの腹肝が欲しいのじゃ」言うや辻斬りは無形神道流皆伝の旗本高枝四郎信綱を斬り伏せ、五臓六腑を抉り取った。騒然とする江戸で宗次が追い詰めた意外な下手人とは――【お待ちなせえ】。小十人組旗本屋敷から、聖徳太子の筆になる掛け軸が盗まれた。病に苦しむ幼子宗次坊やのため、宗次は慈しみの剣を振るう――【知らねえよ】。シリーズ初期の傑作短編集、新刻復刊! ※電子版に口絵は含まれません
  • 隠密情報機関『白夜』の嘗ての長官式部蔵人との激闘の末に深手を負った宗次は、柴野南洲診療所にその身を秘匿していた。甲斐甲斐しくその世話をする笠原加賀守の三女舞は、病床に迫り来る刺客の予感に、自ら得意の小太刀を握る。松坂より江戸へと向かう廣澤和之進の新たな差し金、そして駿府で蠢き始めた『葵』なる勢力の正体とは。人気沸騰のシリーズ第四弾! ※電子版に口絵は含まれません

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