『時代小説、その他(レーベルなし)、麻宮好、0~10冊(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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歌舞伎役者が命を懸けて守りたかったもの。
公演中に毒殺された歌舞伎の女形――驚愕の事情と意外な下手人!
女形の歌舞伎役者・二代目瀬川路京は人気低迷に足掻いていた。
天に授けられた舞の拍子「神の音」が聞こえなくなっていたのだ。
路京は座元と帳元の強い勧めもあり、現状打破のため、因縁の演目を打つことに。
師匠の初代路京が舞台上で殺され、さらに瀬川家が散り散りになったきっかけの「母子月」だ。
子役として自分も出演した因縁の公演を前にして、初代殺しを疑われた者たちが集まってくる。
真の下手人は誰なのか?
初代はなぜ殺されてしまったのか?
終幕に明かされる真相に涙を流さずにはいられない、感動の時代小説。 -
深川の新兵衛長屋に住む十三歳のお綾。三年前に母を亡くしたが、大工の父直次郎、弟正太と慎ましく暮らしていた。
ある日、父の朋輩重蔵の店賃滞納で揉めている中、隣に坂崎清之介という写本を生業とする侍が越してきた。
本好きのお綾は、部屋の片づけを束脩代わりに坂崎に手習いを見てもらうことに。そこで書きかけの本 『つきのうらがわ』を見つける。
子が亡き母の住む月へ辿りつこうとする物語だった。
「続きを考えさせてくれませんか」とお綾は頼みこみ、正太と重蔵の子おはると一緒に考え始める。
次第に子どもたちは優しい坂崎を慕うようになる。だが、坂崎には人を殺して生国を追われたという噂があった――。
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