『ハーレクイン(小説)、恋の冒険者たち、0~10冊、雑誌を除く(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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最高の結婚披露宴の終わりに花嫁が投げたブーケが、夕空に舞い、まっすぐセシルに向かって飛んできた。だが、取る気になれず、やり過ごそうとしたとき、背後にいた男性がブーケをつかんで彼女の肩越しに投げ返した。彼だわ。しぶしぶ受け取ったセシルは直感した。今日が初対面の異国の人、ラウル・モンタルバン。フィアンセがいながらも、セシルは彼に心を奪われていた。ラウルが投げてよこした美しいブーケは、新しい恋の始まりを告げているの?いいえ。そんなこと、周囲が許してくれるわけがない。◆オーストラリア上流社会の人々を描く四部作〈恋の冒険者たち〉もいよいよ大詰め。第四話は華麗な結婚式の場面で幕が開きます。下巻は6月20日に刊行。読み応えある長編をお楽しみください。◆
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「なぜ私のことが嫌いなの、ロス?」サマンサは尋ねずにはいられなかった。お互い友人の結婚式で新郎新婦の付添人を務めて以来、久しぶりに会ったというのに、ことあるごとにロスはサマンサに敵意を示す。オーストラリア奥地への撮影旅行に際し、カメラマンの兄はロスに道案内を依頼していたが、サマンサが同行するなら断ると彼は言う。私がいったいロスに何をしたというの?彼女は意地になり、秘境への旅に同行する覚悟を固めた。
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命を救われ、ラウルへの愛を悟ったセシル・モアランドは、ついにスチュアートとの婚約解消に踏み切った。「うさん臭いラウルの正体を暴いてやる」元婚約者は捨てぜりふを残し、去っていった。言葉どおり、しばらくして彼から“報告書”が届き、ラウルの経歴どころか、名前に隠された秘密まで判明した。彼はかつてロルフという名でレッド・センターに住んでいたが、一族がモアランド家の恨みを買い、追放されたという。セシルは大きなショックを受けた。彼は過去の恨みを晴らすためにわたしに近づいたのだろうか。
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ジェシカが請け負った内装の仕事は順調に進み、冷酷だったサイラスも心を開き始めているように見えた。だが、半世紀前にバナーマン牧場から失踪した女性が自分と瓜二つだったことが判明し、新たな疑念と不安が芽生える。ある日、ジェシカはサイラスと遠乗りに出かけた。美しく神秘的な峡谷で愛を交わす寸前、彼がささやいた。「父がきみをここに呼んだ本当の目的はなんだ?」やっぱり、サイラスは私を信用していないのね。二人の愛を育むためにも、バナーマン家の謎を解かなくては。ジェシカは意を決し、屋敷内の探索に乗りだした。
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祖父の遺言により、サンドラは半年後の二十一歳の誕生日に、オーストラリア奥地の大牧場を相続することになった。当面は牧場監督のダニエルが後見人となる約束で、空港に出迎えた彼は力強く、頼りになりそうな男性だった。だが、屋敷へ向かうヘリコプターが湿原の上空で失速する。墜落すれば鰐の餌食になるに違いない。死を覚悟した次の瞬間、ダニエルの神業とも言える操縦で不時着した。命拾いしたものの、サンドラの胸にある疑惑がよぎった。この事故は誰かが仕組んだのではないかしら?父がセスナ機の事故で命を落としたときのように……。★ご好評いただいているベテラン作家マーガレット・ウェイによる四部作〈恋の冒険者たち〉。第三話は大富豪の跡取り娘がヒロインです。次回第四話は6月5日と20日に上・下巻刊行となります。★
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新進インテリア・デザイナー、ジェシカに大きな仕事が舞い込んだ。ノーザン・テリトリーの牧畜王、ブロデリック・バナーマンから、神殿さながらの新しい屋敷の内装を依頼されたのだ。かつてバナーマン牧場で起きた女性の失踪事件を思い出し、何か心に引っかかるものを感じながらも、仕事への意欲が勝って、ジェシカは奥地へと旅立つ。ダーウィン空港では、息子のサイラスが彼女を待っていた。そのあまりに優雅な容姿に驚きながらも、彼の目に冷酷な光を認めて、ジェシカは凍りついた。サイラスにとって、わたしは招かれざる客なの?★情熱に満ちた作風で魅了する、ベテラン作家マーガレット・ウェイの四部作をお届けします。長編を含むため、4月5日より連続6点の刊行となり、次回は4月20日に本作下巻を発売!お見逃しなく。★
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