『日本文学、恋愛、寺久保友哉(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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青春のつたない愛のうつろいを描く、6篇。初期作品集
北国の5月の風のような娘は、皮ジャンパーで自分を武装した青年の肉体と心を解放させようとする。東京を故郷とするデラシネの青年にはそれが快いが、その風に少女たちの生命のすべてが賭けられているのに気がつかない(「皮ジャンパー」)。男に愛されていると思いこんでいる女と、女の惹き起こすなまめいた幻影に揺れながら、女を心から愛せなかった男が、一緒にいる風景を鮮やかに切りとった短編「宿り雨」。ほかに、初期の記念すべき佳作「柚子と貝がら」。北大在学中の二つのエチュード「美奈」と「雀斑」「微悪」の全6篇。愛と青春のアンソロジー。 -
愛のさまざまな相貌を抒情ゆたかに描く4篇を収録
青春という熱病にも似た嵐、夢みる季節のなかで、愛は人をどこまで変身させ得るのか。医学生の洸治は、ふと出会った村上マリ子に清純な魅力を感じ、デートを重ねるようになる。マリ子は歯科医院に勤める傍ら、彫刻のモデルをしていた。やがて洸治は、マリ子に頼まれ、マリ子の親友・山崎典子の行方をさがしはじめる。そこでしだいに明らかにされるのは、典子の余りにも奔放な生きかたであったが……。北国の街と海辺を舞台に、ミステリアスな幻の女をめぐって展開するファンタスティック・ロマン。繊細な感覚と知的な抒情を湛えた秀作「翳の女」ほか3編。 -
医師でもある著者の追憶と共に紡がれる愛と死の物語
坂本朝夫が、親友で同じ医大生の曾我部直と住んでいるアパートに、18歳になる歌手志望の娘が移って来た。小室佐知子、純白の妖精のような美少女だ。「お金より感動が大切」という彼女の夢は、自分が作詞作曲した歌をうたい、シンガーソングライターとして自立すること。不運にも、最初のオーディションで、佐知子は落選した。一方、朝夫と直たちはアルバイトの調査で訪れた辺境のC村で、大量の奇病の発生を目撃するが……。北国の美しい街と自然を背景に展開する、現代の切ない青春と、華麗な愛と死のドラマ。
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