『恋愛、いるかネットブックス、宗像ちよこ(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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「最後の曲です」これで本当に最後にしようと思っていた。本当の本当に最後にしようと。やまだひなは歌を止めた。憧れの場所であるガード下で、自ら望んで始めたけれど歌い続けることはできなかった。そしてまた……。日々生まれる小さくてもだいじなことを、歌を止めたひなは考える。
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下着をすべて捨ててしまいたいという欲求に支配されて、じっとしていられない。こんなとき、みんなどうしているのだろう。「ねえ、下着ぜんぶを新しくしたいって思うことある?」始まりの予感がするとき、誰かを好きになったとき、そんな風に思う女の人のお話です。
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平日は家と会社の往復、休日のほとんどは家で疲れを癒す。平凡で、ただ流れ過ぎていく毎日を送る主人公が、些細な偶然から、自分とは別の場所でさりげなく光を放つ男性に出会います。また会いたいと望み、会えないと落ち込み、過大な期待をしてはいけないと自分を戒める主人公。けれど彼のことを知るごとに、気持ちは大きくなってゆく。彼への恋心を確信したとき、想像もしていなかったセリフを彼の口から聞く。この恋のゆくえは?
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社会人になってもペンだこに悩む女の人はいるのだろうか。書き取りもテスト勉強もないというのに、ペンだこが痛む。事務職って言ったらパソコン仕事だと思うこのご時世に、マウスだこじゃなくってペンだこが痛む。もしかしてこんな悩みを持つのは私だけではあるまいか。ぷっくりと赤くなった中指が痛いから仕事したくない。休んじゃおうかとウダウダ思いつつも身支度をして、結局いつも通りに出勤。悲しい性である。
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人気のパワースポットであり、桜の名所として有名な旧城下町に樹齢600年くらいと推定される立派な枝垂れ桜がありました。古くからこのあたりを治めてきたお殿様たちは、皆この木を大切に育て、桜にこの町を見守ってもらったと言われています。今から500年くらい前のことです。毎日この桜の木に登り、太い幹に鼻をこすりつける三毛猫がいました。木に登った三毛猫は毎日願っていました。早く春が来ますようにと。これは愛し、愛された猫たちのお話です。
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