『恋愛、角川文庫、101円~400円(文芸・小説、マンガ(漫画))』の電子書籍一覧
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「嫁に来てくれて、嬉しい」顔も知らぬ旦那様は、とても優しい人でした。
私は今日、顔も知らぬひとのもとに嫁ぐ――。
雨月智世(うづき ともよ)、20歳。婚約者の玄永宵江(はるなが しょうえ)に多忙を理由に結納をすっぽかされ、一度も会えぬまま今日に至ったのだ。
初めて顔を合わせた彼は、恐ろしいほどに整った顔と、美しい黒曜石のような瞳を持つ美丈夫だった。
智世を見つめる彼の目に浮かんでいたのは紛れもない歓喜。「嫁に来てくれて本当に嬉しい」――。
何故宵江がここまで想ってくれるのか分からぬまま、智世は玄永家での生活を始めるが、宵江は相変わらず多忙らしく、すれ違い生活が続く。
この結婚について、そして自分のことを本当はどう思っているのか、何も話し合えぬまま、智世は不安な日々を過ごす。
だが、宵江は常に智世に優しく、また玄永家の屋敷のものたちも智世に気軽に話しかけてくれるため、智世の心もほぐれ、新生活を楽しめるようになってきた。
そんなある日、屋敷の書庫で智世は玄永家の秘密を知ってしまう。
実は玄永家は人間ではなく狼の一族。先祖代々時の政権に仕え、国の平和を乱す異形に対処する「異形専門」の警察部隊だったのだ。
しかも、そこには自分の生家・雨月家の家系図も。なんと雨月家は代々、神に仕える巫女――神凪(かんなぎ)の家系だったという。自分はもしかして、宵江に捧げられた生贄なのか……。
疑問が頭をうずまくなか、何も教えてくれない宵江に智世は不安を覚えるが、宵江の溺愛ぶりは全く変わらずで調子が狂ってしまう。
その頃から、智世が嫁ぐ前から横行していた辻斬りが激しくなり、宵江の周りもきな臭くなり、智世は自分に出来ることはないか苦悩するが……。
これは、優しい旦那様と一生懸命な花嫁の、幸せな物語。
イラスト/烏羽雨 -
あなたが本当に食べたいものはなんですか? 願いが叶うお弁当、召し上がれ。
「あなたの食べたいもの、なんでもお作りします」恋人に二股をかけられ、傷心状態のまま北海道・札幌市へ転勤したOLの千春。仕事帰りに彼女はふと、路地裏にひっそり佇む『くま弁』へ立ち寄る。そこで内なる願いを叶える「魔法のお弁当」の作り手・ユウと出会った千春は、凍った心が解けていくのを感じて――? おせっかい焼きの店員さんが、本当に食べたいものを教えてくれる。おなかも心もいっぱいな、北のお弁当ものがたり! -
中国古典に材をとり、人間の存在とは何か、を鮮烈に問いかける著者の代表作六編を収録【「文豪ストレイドッグス」コラボアニメカバー】
≪TVアニメ「文豪ストレイドッグス」放送記念! アニメ描き下ろしコラボカバー版を配信!通常表紙版と内容が同じ商品です。ご注意ください。≫
五千の少兵を率い、十万の匈奴と戦った李陵。捕虜となった彼を司馬遷は一人弁護するが。讒言による悲運を描いた「李陵」、人食い虎に変身する苦悩を描く「山月記」など、中国古典を題材にとった代表作六編。
<シリーズ累計250万部突破!「文豪ストレイドッグス」シリーズとは!?>
中島 敦、太宰 治、芥川龍之介、与謝野晶子、泉鏡花、F・スコット・フィッツジェラルドなど国内外の文豪のイメージをモデルに擬人化されたキャラクターが、「人間失格」「羅生門」などといった各文豪に関連する異能力を用いて戦うバトルアクションコミックス。
舞台は横浜。孤児院を追われた主人公・中島 敦は、とある自殺志願の男・太宰 治を助けたことから、異能力集団「武装探偵社」に所属することに。やがて、ポートマフィアの芥川龍之介らや、北米の異能力集団・組合(ギルド)との対決が激化していく――! -
わたしが告白できないのは、恋なのか、それとも故意なのか――。
校内でも有名なイケメン風紀委員長・睦月に片思い中の小夜子。
ある日、ずっと渡せなくて持ち歩いていた彼へのラブレターが紛失してしまった。
「大切なものがなくなった」と落ち込んでいると、それに気づいた睦月が「風紀を乱す盗難事件は即刻解決する」と言い出した。
落とし物として誰かに拾われ手紙を読まれることは嫌だけど、こんな展開で本人に内容を知られるのが一番最悪――。
渡すつもりだったラブレターが行方不明になったり、送ったはずの告白メールが見知らぬ誰かに届いてしまったり。
かと思えば大切な思い出を盗まれ、なりすまし告白をされたり。
わたしが告白できないのは、恋なのか故意なのか。……どっちでもいいから告白くらいさせてほしい!
『交換ウソ日記』の著者が描く、いつも誰かに邪魔をされ何故か告白ができない女の子と、イケメン風紀委員長とのドタバタ告白ミステリ! -
内田春菊の名作コミック、遂に電子書籍化!
するときもちいい。求められると安心する。生きていてもいいというきもちになるみたい……。
両親を失い、兄夫婦と暮らす高校生、みどり。家も、学校も、うっとうしい。おし入れの中だけが、保健室のベッドだけが、安心していられる場所のような気がする。そんなけだるい日々のなか、みどりは誘われるままにひとりの少年と関係を持つ。
刹那的なつながりであってさえもひそむ温かさ。それを切実に求めようとする心……。微熱のような倦怠のなか、開かれていく性を描き、圧倒的な支持を得た問題作! -
愛は果てしなく人を傷つける……。性愛の極を描いた問題作!
平凡なサラリーマン生活をおくる周は、ある夜、ニューハーフパブに間違えて入ってしまう。最初は戸惑う周だったが、その店のナンバーワン、妖しい魅力をたたえる花房に心を奪われ、真剣に思いを寄せるようになる。周の交際相手だった樹里は、そんな彼の心変わりが納得できず、花房に接近をはかり……。
人間の性のどうすることもできない痛みと哀しみを大胆に描き、発表時に話題騒然となった衝撃の長編コミック。 -
いい恋愛をする第1条件は、いい男を好きになること! すべての恋する女性に贈る応援恋愛論。
愚かで、考えなしで、向こう見ず。そして一途で、恐ろしいほどのパワーがあって――。恋はいつでも自己中心主義。たとえ周りに面倒かけても不幸にしても、そういう常識にかまっていては走りだせない。いくつになっても、結婚してても、子供がいても。病気であっても、異国にいても、貧しくても。恋をするのに、決して遅すぎるということはないのだから。恋の疾走に、幸多かれ! 全国の恋する女の子たちへ贈る、応援恋愛論!
※本書は一九九三年、大和書房より刊行され『ティア・ドロップ・プラネット』を改題、加筆・訂正したものが底本です。 -
投げかけるキスや言葉のどこかにやがて見えかくれする別れの予感。愛のきらめきを描く10の恋物語
どんな恋人たちにも時間は等しくながれる。愛し合い、いさかい、投げかけるキスや言葉のどこかにやがて見えかくれする別れの予感。それでも男と女は熱いため息で不安を吹き消し、真実のひとかけらを探そうとする。喜び、哀しみ、別れの後の未来を胸にしまいこんで――。さまざまな愛のきらめきを描いた、10の恋物語。 -
街でのデートの仕方から具体的な恋愛相談まで、クリスタルな恋愛講座
この本には、どうしたら、相手の男のコに気に入ってもらえるようになれるのか、どうやったら、いつまでも彼の気持ちを引きつけておけるのか、ってヒミツのテクニックが、ギッシリと詰まっています。何回も読み返してください。デートする前にもした後にも、恋愛の文法や法則を暗記しちゃうくらい、何回もです。なぜって、学校のお勉強同様に、恋愛にも予習や復習が必要なんですから――。街でのデートの仕方から具体的な恋愛相談まで、クリスタルな恋愛講座。 -
プールの救助員兼探偵の僕が出逢った、少しせつない6つの恋物語
ワイキキビーチの東のはずれ――南十字星ホテル。プールの救助員兼探偵、それが僕の仕事だ。僕の前に現れる女の子たちは、輝く肢体と意志的な瞳を持ってるけれど、心は波立つ海の様に揺れている。結婚前夜、まだ迷っている女の子。想う人を待ち続ける地元の娘(ロコ・ガール)。この熱い島ではみんな、装いを脱ぎ捨て、本当の自分を見つけることができる。僕の胸に、鮮やかな想い出と、真夏の香りを残していった彼女たち。海辺のホテルで僕が出逢った、少しせつない6つの恋の物語。 -
全ての出来事は、潮の香りに包まれて、34編の小説になった
心をとらえた一枚の写真(ワン・シーン)が、僕の胸で、潮の香りにつつまれて一編の小説になる。砂浜に並んで坐り、最後の夜を一緒に過ごした彼女。オール・ブラックスに憧れて、チョコレート色の肌を汗のしずくで輝かせながら駆けていった少年。失った恋の思い出に、一粒の涙をこぼしたあの娘。汗も涙も思い出も、海からの熱い光で、少しだけ大人の色に変わる。34編の恋の真空パック。鮮やかな日々を描いた小説集。 -
楽しかった悲しかったバブル時代…都会派恋愛小説
南田香織、24歳、大手テレビ局の看板アナ。昭和最後の日、ホテルの一室で開かれたパーティで彼女が出会った男は田辺君。ところが大変、一夜明けたら彼は時の人となってしまった。新元号は〔平成〕。そして彼の本名は田辺平成だったのだ! イマ風のフェイスをした平成君。その日から、彼の状況は目まぐるしく変わっていく。キャスターの肩書をもち、トレンディドラマの主演まで持ち上がる。そんな平成を横目に、香織の心は揺れていく……。恋は、Party(パーティ)のように楽しく、甘く、胸いたむことの連続!泉麻人が描く都会派恋愛小説の決定版。 -
25歳、10人の女性の岐路をみつめる、恋愛小説集
25歳(ヴァンサンカン)。女性にとっては人生の大いなる岐路。恋愛、仕事、結婚。そのすべての意味が心の内で変容してゆく時間(とき)。捏造した自分がある。素直な自分がある。その間隙に生じた影に、困惑しながら苛立ちながら生きてゆく女たち。ひとつのシーンを演じ終えた幕間の、スポットのあたらぬ自分に彼女たちは一体何を思うのか―。現代をリアル・タイムで活写しつづける著者が、決して満たされることなく揺れうごく10人の女の心の襞を見事に描き切る。憂いにみちて仄かに甘い10編の恋物語。 -
結末が分かっていても始める恋もある。6篇の恋物語
孤独な夜の谷底で、誰かが不意に心の襞に手を差し入れてくる。ひやりとした感触を残酷に感じながら、味わわずにはいられない。そんな恋の始まりがある(あとがきより)。そんな恋はきっと初恋ではなく、せつなく苦しい、いくつかの恋を経て、それでもやっぱりその手を取らざるを得ない、心の事情がある。終わらせなければならなかったそんな恋を、一つ一つ心の襞に刻み込むように書かれた恋愛小説集。表題作ほか、「父の恋人」「魂の音符」「手のひらのプライド」「あなたを抱いた夜」「孤独の夜の夢」。 -
息をのむような濃密さが知的興奮を誘う傑作恋愛小説
男を部屋に呼んだのは、体が切実に求めていたからではなかった。むしろ、どんな娼夫が現れるのか、じっくりこの目で見てみたいという挑戦的な気持ちが強かった。36歳の来実子には、30代と50代の二人の恋人がいて、彼らとの腐れ縁を絶つために、引っ越しの準備を進めているところだった。ダブルベッドが部屋の大半を占めているホテルの一室。30分遅れでドアをノックしたのは、ひと回りも年下に見える男だった……。息も詰まるような心理描写。プライドと恋の狭間に揺れる、来実子の新たな冒険が始まる。恋愛長篇の傑作。 -
旅先で生まれて消えた危うい恋、初キスのときめき、幸福な朝の快楽を描く恋愛小説集
買物めあてのパリで弾みの恋。迷っていた結婚に決着をつけたN.Y。留学先のロンドンで苦い失恋――。少々の嘘も裏切りも遠い旅先ならば許される。そんな解放感にそそられて、恋愛の似合う世界の都市で生まれて消えた、ロマンチックな危うい恋を描いたトラベル小説7編。さらに、初めてのキスのときめき、幸福な朝の快楽などをテーマにした恋愛小説4編。 -
新しい恋、別離、再会を繰り返す6年間にわたる愛の軌跡をせつせつと謳い上げた恋愛小説の秀作
「君は可愛いから好きだ」「愛してるよ」――そう言ってもらうのを心待ちにする22歳のデザイナー・千鶴。冷静、潔癖、頑な性格で充分な愛をふりそそごうとはしない英宗。彼への思慕と焦燥をベースに、新しい恋、別離、再会を繰り返す、6年間にわたる愛の軌跡をせつせつと謳い上げた秀作「身も心も」。マスコミ界に生きる男女数人が、好奇心から裏ビデオ観賞会を開く。一本のビデオを機軸にそれぞれの心模様が映し出される一夜の出来事を軽妙に綴った「ビデオパーティー」。 -
失われた時間への追憶。繊細で力強い恋愛小説の傑作
12年前。18歳で上京したぼくは、10歳年上の花菜子さんと出会った。三つになる息子と二人住まいの彼女と、ぼくは少しのあいだだけ一緒に暮らしていた。そんなある晩、花菜子さんは犬の首輪をつけて帰ってきた。それはある男と他人のままつながっている証だった。そして12年ぶりの再会。ぼくと、花菜子さんは、他人のままつながることができるのか。人を愛することの苦しみと悲しみを描いた、恋愛小説の傑作!
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