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『文芸・小説、文藝春秋』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全2573件

  • シリーズ10冊
    719801(税込)
    著:
    阿部智里
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    ※2020年8月8日より、カバーが変更となりました。内容については変更ございませんので、ご注意くださいませ。

    松本清張賞を最年少で受賞、そのスケール感と異世界を綿密に組み上げる想像力で選考委員を驚かせた期待のデビュー作は、壮大な時代設定に支えられた時代ファンタジー!

    人間の代わりに「八咫烏」の一族が支配する世界「山内」では、世継ぎである若宮の后選びが今まさに始まろうとしていた。朝廷での権力争いに激しくしのぎを削る四家の大貴族から差し遣わされた四人の姫君。春夏秋冬を司るかのようにそれぞれの魅力を誇る四人は、世継ぎの座を巡る陰謀から若君への恋心まで様々な思惑を胸に后の座を競い合うが、肝心の若宮が一向に現れないまま、次々と事件が起こる。侍女の失踪、謎の手紙、後宮への侵入者……。峻嶮な岩山に贅を尽くして建てられた館、馬ならぬ大烏に曳かれて車は空を飛び、四季折々の花鳥風月よりなお美しい衣裳をまとう。そんな美しく華やかな宮廷生活の水面下で若宮の来訪を妨害し、后選びの行方を不穏なものにしようと企んでいるのは果たして四人の姫君のうち誰なのか? 若宮に選ばれるのはいったい誰なのか? あふれだすイマジネーションと意外な結末――驚嘆必至の大型新人登場!

    解説・東えりか
  • シリーズ3冊
    781801(税込)
    著:
    浅葉なつ
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    『神様の御用人』 浅葉なつの新作ファンタジーついに始動!
    『古事記』からインスピレーションを得て生まれた「神」と「世界の謎」をめぐる壮大な物語。

    ★浅葉なつ先生による限定あとがき付き! ここでしか知れないキャラクター作成時の裏話が掲載されています。

    (『神と王』あらすじ)

     この世界に乱立する国々の中、古い歴史を持つ国・弓可留(ゆっかる)。
    父の後を継ぎ、歴史学者として日々研究に励んでいた慈空(じくう)はあの日、すべてを失った。
     他国の「神と歴史」を奪って肥大する隣国・沈寧(じんねい)が、弓可留の宮殿に攻め入って王族を殺し、信仰のよりどころである国の宝珠『羅の文書』を奪い去ったのだった。

    命からがら逃げ出した慈空の前に、謎の二人組が現れ、ある「石」の在り処を問う。その石こそは、慈空が親友だった王子から託されたもの――弓可留のもう一つの宝珠「弓の心臓」だった。

    「神はなぜ、国を見殺しにした?」

    片刃の剣を持つ風天(ふうてん)、不思議な生物を手首に飼いならす日樹(ひつき)、そして行商集団・不知魚人(いさなびと)出身の瑞雲(ずいうん)らと交わり、信じていた世界が根底から覆ってしまいそうな日々の中で慈空は、『羅の文書』の奪還を決意する。
    踏みにじられた故郷のため、亡き親友のため、そして――

    構想に4年をかけ、緻密に作りこんだ設定、個性的なキャラクターたちが、誰も知らない魅惑の世界へと誘います!

    ●カバー画を担当するのは『キングダムハーツ』シリーズ『FF XIII』『グラブル』『Fate/GO』『NieR リィンカネ』等に携わったイラストレーターの岩佐ユウスケ氏。生き生きと躍動し、それぞれの信念を感じさせるキャラクター造形で『神と王』シリーズを盛り上げます。
  • シリーズ3冊
    740791(税込)
    著:
    竹村優希
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    視える臨床心理士×心霊探偵コンビによる新シリーズ!

    臨床心理士の泉宮一華(いずみや・いちか)は、霊が視えることを隠しながら、渋谷の宮益坂メンタルクリニックで働いている。そんな一華の平穏な日常は、彼女の秘密を握る謎の青年・翠(すい)の登場によって崩壊の危機に! 半ば脅される形で、一華は翠に同行し、心霊スポットの「調査」をすることになる。渋谷のスクランブル交差点に、山奥のトンネル、閉鎖した診療所……。キジトラ猫の式神・タマを従えて、二人の怖くて賑やかな幽霊退治がスタートする。

    『丸の内で就職したら、幽霊物件担当でした。』『大正幽霊アパート鳳銘館の新米管理人』著者による、書き下ろし新シリーズが開幕!
  • シリーズ18冊
    2001,701(税込)
    著:
    阿部智里
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    ※こちらの電子書籍は2020年9月2日発売の文庫『烏百花 蛍の章』に収録している6篇のうち、1番目の短篇を電子化したものです。
    ※2020年9月2日より、カバーが変更となりました。内容については変更ございませんので、ご注意くださいませ。

    新世代和風ファンタジー「八咫烏シリーズ」外伝を電子書籍で配信!

    端午の節句で「角落とし」と呼ばれる神事の花形射手を務めた雪哉。その成長ぶりに驚いた桜花宮の筆頭女房・真赭の薄のもとに、思いがけない縁談の話が……。

    第四巻『空棺の烏』の舞台・勁草院での二年目にあたる草牙時代のエピソード。
  • 「普通」とは何か?
    現代の実存を軽やかに問う第155回芥川賞受賞作

    36歳未婚、彼氏なし。コンビニのバイト歴18年目の古倉恵子。
    日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、
    「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる――。

    「いらっしゃいませー!!」
    お客様がたてる音に負けじと、今日も声を張り上げる。

    ある日、婚活目的の新入り男性・白羽がやってきて、
    そんなコンビニ的生き方は恥ずかしい、と突きつけられるが……。

    累計92万部突破&20カ国語に翻訳決定。
    世界各国でベストセラーの話題の書。

    解説・中村文則
  • シリーズ3冊
    01,901(税込)
    著:
    池井戸潤
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    注目の池井戸潤最新長編を最速・無料で試し読み!
    【電子版、紙書籍版とも4月24日(水)発売】

    逆境を、越えてゆけ

    池井戸潤の最新長編の舞台は、
    「東京箱根間往復大学駅伝競走」――通称・箱根駅伝。
    若人たちの熱き戦いが、いま始まる!

    古豪・明誠学院大学陸上競技部。
    箱根駅伝で連覇したこともある名門の名も、今は昔。
    本選出場を2年連続で逃したチーム、そして卒業を控えた主将・青葉隼斗にとって、10月の予選会が箱根へのラストチャンスだ。故障を克服し、渾身の走りを見せる隼斗に襲い掛かるのは、「箱根の魔物」……。
    隼斗は、明誠学院大学は、箱根路を走ることが出来るのか?

    一方、「箱根駅伝」中継を担う大日テレビ・スポーツ局。
    プロデューサーの徳重は、編成局長の黒石から降ってきた難題に頭を抱えていた。
    「不可能」と言われた箱根中継を成功させた伝説の男から、現代にまで伝わるテレビマンたちの苦悩と奮闘を描く。
  • シリーズ20冊
    5711,701(税込)
    著:
    夢枕獏
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    時は平安時代、京の都に安倍晴明という名高い陰陽師がいた。まだ闇が闇として残り、夜になれば人も、鬼も、物の怪も、同じ都の暗がりに、息をひそめて住んでいた時代だ。安倍晴明は従四位下、大内裏の陰陽寮に属する陰陽師。死霊や生霊、鬼など、普通の人間には見えない、妖しのものどもを相手に、この世ならぬ不可思議な難事件をあざやかに解決する。親友の源博雅は、霊感はまるでないが、刀では敵なしの強さ。力を合わせて物の怪に挑む。野村萬斎・主演で映画化された原作!
  • シリーズ4冊
    612880(税込)
    著:
    逢坂剛
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    まったく新しい「鬼平」。ハードボイルド時代小説!

    「平蔵の顔を見た者は、だれもいねぇのよ」。
    盗賊・黒蝦蟇の麓蔵は復讐を遂げるため、いまは平蔵の手先となった女に案内を頼む(「平蔵の顔」)。
    両国橋の界隈で、掏摸を働いていた姉弟に目をつけたところ、思わぬ大事件に巻き込まれる(「繭玉おりん」)。
    火付盗賊改・長谷川平蔵のまったく新しい魅力を引き出した六編。
    特別対談・佐々木譲
    挿絵・中一弥

    【目次】
    「平蔵の顔」
    「平蔵の首」
    「お役者菊松」
    「繭玉おりん」
    「風雷小僧」
    「野火止」
  • シリーズ4冊
    711750(税込)
    著:
    山口恵以子
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    「食と酒」小説の名手が贈る、心温まる居酒屋の物語
    新小岩の居酒屋・米屋は気の利いたつまみとおかみの人柄で悩みを抱えたお客も癒されるのだが、じつはとんでもない秘密があって……。
  • ミステリー文学賞&年末ランキング4冠! 本格ミステリーの新時代を告げた記念碑的傑作!

    かつては探偵事務所で働き、いまは「何でもやってやろう屋」を自称して気ままな生活を送る「俺」成瀬将虎。
    ある日、高校の後輩のキヨシの頼みで、彼が密かに惚れている久高愛子の祖父の不審死と、高額で布団や健康食品を売りつける蓬莱倶楽部の調査を引き受ける。
    そして同日、駅のホームで飛び込み自殺しようとした女・麻宮さくらを助けたことで、運命の歯車が回り始める――。

    蓬莱倶楽部の悪徳商法を調査する将虎の軽妙なハードボイルド探偵の活躍を楽しむあなたに、ラストで襲い掛かる大どんでん返し!?

    日本推理作家協会賞、本格ミステリ大賞ダブル受賞&「このミステリーがすごい!」「本格ミステリベスト10」で第1位!
    中居正広さんほか、たくさんの著名人も激賞!
    二度読み必至の究極の徹夜本です。
  • もうやめて……ミステリはここまで進化した!

    第164回直木賞候補作。

    ひたひたと忍び寄る恐怖。
    ぬるりと変容する日常。

    話題沸騰の「最恐」ミステリ、待望の文庫化。

    閉鎖空間に監禁された
    デスゲームの参加者のような切迫感。──彩瀬まる

    平穏に夏休みを終えたい小学校教諭、元不倫相手を見返したい料理研究家……。きっかけはほんの些細な秘密だった。

    保身や油断、猜疑心や傲慢。
    内部から毒に蝕まれ、
    気がつけば取返しのつかない場所に立ち尽くしている自分に気づく。

    凶器のように研ぎ澄まされた“取扱い注意”の傑作短編集。

    解説=彩瀬まる

    ※この電子書籍は2020年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 著者・阿部智里さんが監修を務めた「八咫烏シリーズ」をより楽しむための副読本!
    シリーズ公式Twitterアカウント「八咫烏の壺@yatagarasu_abc」で実施した、阿部智里さんと読者による一問一答企画を、電子書籍にまとめました。

    「八咫烏の平均寿命は?」
    「山内に温泉はありますか?」
    「雪哉たちの好きな食べ物を教えて!」
    「みんなの身長差は?」

    など、八咫烏シリーズの世界やキャラクター設定、阿部さんご自身に関する【全149問】に阿部さんが回答。
    さらに今回のために補足やまえがき&あとがきも追記した、充実の内容になっています。

    巻末には付録として、『烏に単は似合わない』『烏は主を選ばない』の人物相関図も収録。
    『烏に単は~』コミカライズを担当した松崎夏未さんのイラストを使用しています。

    ■目次
    ・まえがき
    ・阿部智里さんと読者による一問一答(全149問)
    ・『烏に単は似合わない』人物相関図
    ・『烏は主を選ばない』人物相関図
    ・おわりに
  • シリーズ2冊
    0770(税込)
    著:
    東野圭吾
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    累計290万部突破。直木賞を受賞した大ベストセラー!

    天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、2人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。ガリレオシリーズ初の長篇、直木賞受賞作。
    福山雅治主演で2008年に映画化され、堤真一、松雪泰子の熱演も話題になった。

    ※この電子書籍は2008年8月に文藝春秋より刊行された文庫を底本としています
  • シリーズ3冊
    880950(税込)
    著:
    蜂須賀敬明
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    横浜の神々のバトルロワイアル!?
    第4回神奈川本大賞受賞の超絶エンターテインメント長篇登場。

    ランドマークタワーの68階で、横浜の大神が「横浜大戦争」の幕開けを宣言。
    横浜の“中心”を決めるべく、それぞれの区を司る“土地神”たちが、くんずほぐれつの戦いを繰りひろげる。

    大洋ホエールズのユニフォームを着ている保土ケ谷の神を主人公に、戸塚・泉・栄の三姉妹。
    それぞれ身勝手な鶴見や金沢や港南、港北・緑・青葉・都筑の擬似家族。
    横浜中心部を司る中・西の姉弟などななど。

    舞台は旧ドリームランド、山下埠頭、こどもの国などに展開し、驚くべき結末が待っている……。

    巻末にはイラストによる「神々名鑑」も。
    前代未聞にして空前絶後のエンタテイメント長編。

    ※この電子書籍は2017年6月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • シリーズ4冊
    701801(税込)
    著:
    千野隆司
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    正統派時代小説が遂に始動!! 千野隆司待望の新シリーズ
    父の跡を継ぎ、南町奉行所定町廻り同心となった朝比奈凜之助。剣の腕は立つが、どこか頼りない若者に与えられた殺しの探索とは……。

    小間物売りの男が賊に襲われ、絶命した。残忍な手口に怒りを覚えた南町奉行所定町廻り同心の朝比奈凛之助は、早速探索を始める。調べは難航していたが、残された息子が賊の顔を見ていたことを知る。唯一の手掛かりと意気込む凛之助だったが、それを知った賊が、子供の命を狙い――。人情と剣戟が冴えわたる、待望の新シリーズ。
  • 「わたしの幸せな結婚」シリーズ累計800万部
    顎木あくみの帝都を舞台にした新シリーズ始動!

    夜鶴女学院に通う天水朝名16歳。
    手首に浮かんだ痣のために家族から虐げられていた。女生徒たちが新しく赴任する美男子の国語教師・時雨咲弥の話題に花を咲かせる中でも、ひとり距離を置く。
    そんな朝名に思いがけない縁談が舞い込む。薬問屋を営む天水家に好都合な話で……。

    帝都を舞台に新たな和風恋愛ファンタジーが始まる!
  • 1,400(税込)
    著:
    市川沙央
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    私の身体は、生き抜いた時間の証として破壊されていく
    「本を読むたび背骨は曲がり肺を潰し喉に孔を穿ち歩いては頭をぶつけ、私の身体は生きるために壊れてきた。」

    圧倒的迫力&ユーモアで選考会に衝撃を与えた、第128回文學界新人賞受賞作。

    打たれ、刻まれ、いつまでも自分の中から消えない言葉たちでした。この小説が本になって存在する世界に行きたい、と強く望みました。
    ――村田沙耶香

    小説に込められた強大な熱量にねじ伏せられたかのようで、
    読後しばらく生きた心地がしなかった。
    ――金原ひとみ

    文字に刻まれた肉体を通して、
    書くという行為への怨嗟と快楽、
    その特権性と欺瞞が鮮明に浮かび上がる。
    ――青山七恵

    井沢釈華の背骨は、右肺を押し潰すかたちで極度に湾曲している。
    両親が遺したグループホームの十畳の自室から釈華は、あらゆる言葉を送りだす――。
  • 国民的人気を誇る若き官房長官。「彼が誰かの操り人形だとしたら?」そう感じた記者が、偽りの仮面に迫る
    圧倒的な魅力で、官房長官に上り詰めた青年代議士と秘書。彼らに違和感を持った女性記者が、隠された過去を暴くため、取材を重ねる。
  • ※2020年8月8日より、カバーが変更となりました。内容については変更ございませんので、ご注意くださいませ。

    100万部突破! 大ヒットファンタジー「八咫烏シリーズ」
    第一部全6巻が一冊の合本に

    「八咫烏シリーズ」は、人間の姿に変身することが出来る八咫烏の一族が、異世界・山内を縦横無尽に飛びまわる、和風ファンタジー。2012年に史上最年少20歳で松本清張賞を受賞してデビューした阿部智里が毎年一冊刊行、2017年『弥栄の烏』で第一部が完結しました。平安王朝風のみやびな風俗と、日嗣の皇子・若宮と側仕えの少年・雪哉を中心とした魅力的なキャラクターたち、周到に仕掛けられた謎と、日本神話に通じる壮大な世界観をお楽しみ下さい。

    【収録作品】
    『烏に単は似合わない』(2014年6月刊、文春文庫)
    『烏は主を選ばない』(2015年6月刊、文春文庫)
    『黄金の烏』(2016年6月刊、文春文庫)
    『空棺の烏』(2017年6月刊、文春文庫)
    『玉依姫』(2018年5月刊、文春文庫)
    『弥栄の烏』(2019年5月刊、文春文庫)
  • 『IT』『シャイニング』で知られるモダン・ホラーの巨匠キングが、小説への愛をこめた渾身のミステリー!
    キング初のミステリー『ミスター・メルセデス』の続編登場。

    少年ピートが川岸で掘り出したのは札束と大量のノートの入ったトランクだった。父が暴走車によって障害を負ったピートの家では、毎晩のように両親がお金をめぐって喧嘩をしていた。このお金があれば家族は幸せになれるに違いない……。

    だが、その金は冷酷な犯罪者モリスが、隠遁の大作家ロススティーンの家を襲って奪ったものだった。モリスはロススティーンの小説に執着を抱いていた。だから大事なのはノートの方――そこには巨匠の未発表の文章が大量に記されていたのだ。しかし別件で逮捕されたモリスは獄中に。ついに出所したモリスは、隠しておいた「宝」を取り戻しに川へ向かったが……。

    少年に迫る犯罪者の魔手。そこに助けの手をのばしたのは、探偵事務所をたちあげた退職刑事ホッジズと仲間たちだった。

    ※この電子書籍は2017年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 「恐怖の帝王」がデビュー40年目にして初めてミステリーを書いた!

    暗い霧雨の朝。仕事を求める人々の列に、何者かが駆る暴走車が突っ込んだ。多数の死傷者を残して車は走り去り、事件は未解決に終わった。
    そして今、退職刑事ホッジズのもとに犯人からの挑戦状が届く。
    「こいつをこの手で捕らえてやる」。決意したホッジズは、孤独な調査を開始する――。

    退職刑事VS卑劣な殺人鬼。米最高のミステリー賞・エドガー賞を受賞した巨匠の傑作。
  • 714(税込)
    著:
    宮下奈都
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    第13回本屋大賞、第4回ブランチブックアワード大賞2015、第13回キノベス!2016 第1位……伝説の三冠を達成!
    日本中の読者の心を震わせた小説、いよいよ文庫化!

    ゆるされている。世界と調和している。
    それがどんなに素晴らしいことか。
    言葉で伝えきれないなら、音で表せるようになればいい。

    高校生の時、偶然ピアノ調律師の板鳥と出会って以来、調律の世界に魅せられた外村。
    ピアノを愛する姉妹や先輩、恩師との交流を通じて、成長していく青年の姿を、温かく静謐な筆致で綴った物語。

    解説は『一瞬の風になれ』で本屋大賞を受賞した佐藤多佳子さん。

    豪華出演陣で映画完成!
    外村青年を山崎賢人、憧れの調律師・板鳥を三浦友和、先輩調律師・柳を鈴木亮平、ピアニストの姉妹を上白石萌音、萌歌が演じています。2018年6月8日公開。

    「才能があるから生きていくんじゃない。そんなもの、あったって、なくたって、生きていくんだ。あるのかないのかわからない、そんなものにふりまわされるのはごめんだ。もっと確かなものを、この手で探り当てていくしかない。(本文より)」
  • シリーズ4冊
    8971,120(税込)

    鬼才スタンリー・キューブリック監督による映画化作品でも有名な、世界最高の「恐怖の物語」

    雪に閉ざされたホテルに棲む悪霊が、管理人一家を襲う。天才キングが圧倒的筆力で描き出す恐怖! これこそ幽霊屋敷もの、そして20世紀ホラー小説の金字塔
  • 「コンビニ人間」で155回(2016年上半期)芥川賞を受賞し話題沸騰!
    村田沙耶香さんが、愛するコンビニエンスストアに向け綴ったラブレター形式のエッセイ

    ≪前文お許しください。貴方と出会って17年ほどになりますが、こうしてお手紙を書くのは初めてのことですね。≫

    作家、女優、映画監督など総勢26人が愛するものへの想いを綴ったアンソロジー『ラヴレターズ』(文藝春秋、2016年2月刊)。そこに収録され、偏執的なまでのコンビニ愛がクローズアップされた村田沙耶香さんのエッセイを、『コンビニ人間』発売に合わせて緊急無料配信します。
    最終的に「コンビニと人間はセックスできるのか」という境地まで達する、新芥川賞作家の奇想とイマジネーションのうねり。是非『コンビニ人間』とあわせてお楽しみください!
  • 652(税込)
    著:
    道尾秀介
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    大学生・秋内の目の前で、幼い友人・陽介はトラックに轢かれた。いきなり走り出した愛犬のリードに引きずられての、無惨な事故。陽介は助教授のひとり息子だった。あの時、犬はなぜいきなり走り出したのだろう? 居合わせた同級生たちは関係があるのか…現場で感じた違和感が忘れられない秋内は、動物生態学に詳しい間宮先生に相談して、自分なりの捜査をはじめる。そして予測不可能の結末が…! 青春の滑稽さ、悲しみを鮮やかに切り取った、俊英の傑作ミステリー。
  • シリーズ3冊
    560866(税込)
    著:
    山田智彦
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    長引く不況下、不良債権処理は進まず、苦悩する銀行界。三洋銀行の同期3人は、重役のイスを目指しながら、日夜山積する問題に分刻みで追いまくられている。ある日、同期トップといわれていた支店長が過労で突然死した。相前後して、強力なライバル・富桑銀行との合併話が持ち上がる。推進派、反対派に分かれての、情報戦に裏工作、そして正面突破の奇策。逆転につぐ逆転の末、いったい誰が最後に勝ち組に残れるのか? 男たちの熾烈なサバイバルが始まった。
  • シリーズ2冊
    750791(税込)
    著:
    藤原緋沙子
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    訳あって江戸で岡っ引をしている吉蔵は、元は甲斐の国の生まれ。
    伝説の黒駒を乗り回し、本業のかたわら小さな「凧屋」を商う。
    ある日街なかを暴走する馬に咄嗟に飛び乗り騒ぎを治め、
    馬主の侍に怪我人がいないか調べるよう頼まれる。
    そして訪ねた小料理屋の板前・仙太郎が先日も肝をつぶす目に遭ったと聞き……。
    新シリーズ開幕!
  • シリーズ2冊
    750801(税込)
    著:
    伽古屋圭市
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    元教員のパン屋さんが無料塾を開く!
    小学校の教員を辞め、実家のパン屋で働く三吾は、店でみかける少女が気にかかっていた。彼にはかつての教え子への後悔もあって……。
  • 新川帆立大絶賛! 創作大賞2023(note主催)「別冊文藝春秋賞」受賞作

    「号泣しました。様々な痛みを抱えて生きる人々を、そっと包み込んで肯定してくれる優しい作品です。」――新川帆立(作家)      

    ★感涙必至のお仕事ミステリーが誕生!★

    ~元看護師の著者が送る、命の物語~

    完治の望めない人々が集う長期療養型病棟に務める看護師・卯月咲笑。ある日、意識不明の男性のベッド脇に見知らぬ女の子の姿が。それは卯月だけに視える患者の「思い残し」だった――。彼らの心残りを解きほぐし、より良い看護を目指したいと奔走する日々が始まった。ナースが起こす小さな奇跡に心温まるお仕事ミステリー。
  • 740(税込)
    著:
    夢枕獏
    著:
    佐藤嗣麻子
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    若き日の安倍晴明が事件に挑む! 話題映画のノベライズ

    【映画『陰陽師0』2024年4月19日公開 主演・山崎賢人】

    鬼や霊が跋扈する平安時代。呪術の才に長けた学生・安倍晴明(あべのせいめい)は、貴族の源博雅(みなもとのひろまさ)から「ある怪異を鎮めてほしい」と頼まれる。女王を悩ます金の龍や、若者の奇妙な死を調べる中で、晴明は都を脅かす邪悪な呪いに巻き込まれていく。実在した陰陽師、安倍晴明の生誕1100年を迎え、人気シリーズを原作にした呪術エンタメノベライズ。
  • 放送作家・鈴木おさむが引退と同時に贈る、覚悟の一冊!
    これは「小説SMAP」である。

    メンバーの脱退、トップアイドルのまさかの結婚、
    誰にも言えなかった苦悩、戦い。
    国民的スターとして沢山の夢を与えてきた彼らの全てが、
    たった一夜の「放送」で壊れていった。そして日本中が悲しんだ解散。
    彼らと20年間走ってきた放送作家にしか書けなかった奇跡の物語。
    新たなテレビ文学、ここに誕生。 その先に明日はきっと、ある……。

    目次より
    第1章 素敵な夢をかなえておくれ
    第2章 あれからぼくたちは
    第3章 世界で二番目にスキだと話そう
    第4章 1・2・3・4 FIVE RESPECT
    第5章 WELCOME ようこそ日本へ
    第6章 とってもとっても僕のBEST FRIEND
    第7章 くじけずにがんばりましょう
    第8章 20160118
    第9章 もう明日が待っている
  • 【大容量試し読み+読みどころ紹介対談の無料ガイドブック!】

    2024年に作家デビュー50周年を迎えたスティーヴン・キング。4月8日発売予定の最新長編小説は、ハードボイルドやノワールなどの小説好きにも刺さる一作『ビリー・サマーズ』です。凄腕の殺し屋ビリーが受けた「最後の仕事」。なんと標的を待つために小説家を装うことに!? キングの世界をしっかり味わえる2章分のたっぷりした試し読みとともに、巨匠の企みに満ちたクライム・ノベルの読みどころを、長年の翻訳者・白石朗さんと担当編集者で徹底解剖します!

    ■目次より
    ◎訳者×担当編集者対談 変化球と思わせて、最後はどストライクな感動作!
    ◎新作長編試し読み『ビリー・サマーズ』(第一章、第二章)
    ◎文藝春秋のスティーヴン・キングの本

    *本書は、電子書籍オリジナル編集です。
    *新作『ビリー・サマーズ(上・下)』は文藝春秋より2024年4月8日発売予定です。
  • 1,901(税込)
    著:
    今村昌弘
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    『屍人荘の殺人』の著者が仕掛ける
    ジュブナイル×オカルト×本格ミステリ

    小学校最後の夏休みが終わった。小学校卒業まであと半年。
    ユースケは、自分のオカルト趣味を壁新聞作りに注ぎ込むため、“掲示係”に立候補する。この地味で面倒だと思われている掲示係の人気は低い。これで思う存分怖い話を壁新聞に書ける!……はずだったが、なぜか学級委員長をやると思われたサツキも立候補する。

    優等生のサツキが掲示係を選んだ理由は、去年亡くなった従姉のマリ姉にあった。
    マリ姉は一年前の奥神祭りの前日、グラウンドの真ん中で死んでいた。現場に凶器はなく、うっすらと積もった雪には第一発見者以外の足跡は残されていなかった。犯人はまだ捕まっていない。

    捜査が進展しない中、サツキはマリ姉の遺品のパソコンの中に『奥郷町の七不思議』のファイルを見つける。それは一見地元に伝わる怪談話を集めたもののようだったが、どれも微妙に変更が加えられている。しかも、『七不思議』のはずなのに六つしかない。

    マリ姉がわざわざ『七不思議』を残したからには、そこに意味があるはず。
    そう思ったサツキは掲示係になり『七不思議』の謎を解こうとする。ユースケはオカルト好きの観点から謎を推理するが、サツキはあくまで現実的にマリ姉の意図を察しようとする。その二人の推理を聞いて、三人目の掲示係であるミナが冷静にジャッジを下す……。

    死の謎は『奥郷町の七不思議』に隠されているのか? 三人の“掲示係”が挑む小学校生活最後の謎。
    こんな小学6年生でありたかった、という思いを掻き立てる傑作推理長編の誕生です。
  • 今をときめく作家たちの、キレの良い短篇を一冊に

    日本文藝家協会が選ぶ短篇傑作選。AI、リモート、宇宙探索、家族の不和、孤独死、LGBTQなど現代のテーマに人気作家が挑む。
  • 1,801(税込)
    著:
    米澤穂信
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    米澤穂信、初の警察ミステリ!

    二度のミステリーランキング3冠(『満願』『王とサーカス』)と、『黒牢城』では史上初のミステリーランキング4冠を達成した米澤穂信さんが、ついに警察を舞台にした本格ミステリに乗り出しました。

    余計なことは喋らない。上司から疎まれる。部下にもよい上司とは思われていない。しかし、捜査能力は卓越している。葛警部だけに見えている世界がある。
    群馬県警を舞台にした新たなミステリーシリーズ始動。

    群馬県警利根警察署に入った遭難の一報。現場となったスキー場に捜査員が赴くと、そこには頸動脈を刺され失血死した男性の遺体があった。犯人は一緒に遭難していた男とほぼ特定できるが、凶器が見つからない。その場所は崖の下で、しかも二人の回りの雪は踏み荒らされていず、凶器を処分することは不可能だった。犯人は何を使って“刺殺”したのか?(「崖の下」)

    榛名山麓の〈きすげ回廊〉で右上腕が発見されたことを皮切りに明らかになったばらばら遺体遺棄事件。単に遺体を隠すためなら、遊歩道から見える位置に右上腕を捨てるはずはない。なぜ、犯人は死体を切り刻んだのか? (「命の恩」)

    太田市の住宅街で連続放火事件が発生した。県警葛班が捜査に当てられるが、容疑者を絞り込めないうちに、犯行がぴたりと止まってしまう。犯行の動機は何か? なぜ放火は止まったのか? 犯人の姿が像を結ばず捜査は行き詰まるかに見えたが……(「可燃物」)

    連続放火事件の“見えざる共通項”を探り出す表題作を始め、葛警部の鮮やかな推理が光る5編。
  • シリーズ2冊
    2,801(税込)

    【恐怖の帝王、作家50周年を前に王道のSF巨弾が待望の邦訳!】

    異能の少年少女を拉致する謎の機関〈研究所〉。
    彼らは子供たちの超能力を利用して何を企図しているのか。
    冷酷なるくびきから逃れるため、少年は知恵をめぐらせる。

    ------------------------

    ミネソタ州ミネアポリスに暮らす12歳の少年ルークは、両親こそごく平凡だが、優秀な子供の特待校に通う神童だ。彼にはちょっとした特殊能力があった。ふとしたときに、周りのごく小さな物品をふれることなく動かしてしまうのだ。と言っても、それは他人が気づくほどのことでもない。

    一流大学MITの入学内定を勝ち取ったルークだが、ある夜、3人の不審な男女が眠る彼をかどわかす。目覚めたルークが見たのは、自分の部屋そっくりにしつらえられているが、何かが違う一室だった。扉の外は自宅とは似ても似つかぬ、古びた大きな施設。そこには様々な少年少女が拉致され、自室と似た部屋を与えられて戸惑いながら暮らしていた。

    目的も知れぬこの〈研究所〉で、残忍なスタッフや医師に、気分の悪くなる注射や暴力的な検査を繰り返される少年少女たち。彼らの共通点は「テレキネシス」か「テレパシー」の超能力を持っていることだった。

    ルークは黒人少女カリーシャ、反抗的な少年ニック、幼く泣き虫だが強いテレパシーをもつ男の子エイヴァリーらと知り合うが、一定期間検査を受けた子供はひとり、またひとりと〈研究所〉の別棟〈バックハーフ〉へ連れ去られ、決して帰ってこないのだった。ルークはこの不穏な施設からの逃亡計画を温めはじめる――。
  • 1,801(税込)
    著:
    五十嵐律人
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    変死事件で暴かれる町の秘密
    法律が絶対視される学校生活、魔女の影に怯える大人、血を抜き取られた少女の変死体。
    一連の事件の真相と共に、街に隠された秘密が浮かび上がる。

    僕(宏哉)と杏梨は、週に3回クリニックで人工透析治療を受けなければならない。そうしないと生命を維持できないからだ。ベッドを並べて透析を受ける時間は暇で、ぼくらは学校の噂話をして時間を潰す。

    僕らの通う鏡沢高校には校則がない。ただし、入学式のときに生徒手帳とともに分厚い六法を受け取る。校内のいたるところには監視カメラが設置されてもいる。
    髪色も服装も自由だし、タピオカミルクティーを持ち込んだって誰にも何も言われない。すべてが個人の自由だけれども、“法律”だけは犯してはいけないのだ。

    一見奇妙に見えるかもしれないが、僕らにとってはいたって普通のことだ。しかし、ある変死事件をきっかけに、鏡沢高校、そして僕らが住む街の秘密が暴かれていく――。

    『法廷遊戯』が映画化され注目を集める現役弁護士作家の特殊設定リーガルミステリー。
  • シリーズ27冊
    428791(税込)
    著:
    赤川次郎
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    駅のタクシー乗場で突如弾丸に襲われた母娘。現場に居合わせた宇野と夕子は、すぐに犯人が割れるだろうと予測したが、母親を予期せぬスキャンダルが襲い、事態は思いがけない方向へ…(「裏切った弾丸」)。心霊スポットを紹介するロケ現場で、1人のお笑いタレントが毒を盛られた疑いで急死。妻は自分が夫を恨んでいたことを告白、またロケの際はかならず手づくり弁当を持たせていたことも明かした…(「幽霊注意報」)。日常に潜む悪意――赤川マジックは今作も絶好調! 大人気「幽霊」シリーズ第23弾。
  • 380(税込)
    著:
    辺見 庸
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    聡とぼくは仮眠室の「起こし屋」。昼間の毒気を吐きながら、養分を貪るように眠るモーレツ社員たちを、うまく目覚めへと導くのが仕事だ。ところがある日、自動起床装置が導入された…。眠りという前人未到の領域から、現代文明の衰弱を衝いた芥川賞受賞作。カンボジアの戦場への旅を描く「迷い旅」を併録。
    解説・村田喜代子
  • 1,701(税込)
    著:
    道尾秀介
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    大きな話題を読んだ”体験型ミステリー”第2弾。

    第一章「明神の滝に祈ってはいけない」
    桃花はひとり明神の滝に向かっていた。一年前に忽然と姿を消した
    姉・緋里花のSNS裏アカウントを、昨晩見つけたためだ。
    失踪する直前の投稿を見た桃花には、
    あの日、大切にしていた「てりべあ先生」を連れて
    姉が明神の滝に願い事をしに行ったとしか思えない。
    手がかりを求めて向かった観瀑台で桃花が出会ったのは、
    滝の伝説を知る人物だった。

    第二章「首なし男を助けてはいけない」
    夏祭りの日、少年は二人の仲間を連れて大好きな伯父さんを訪ねる。
    今夜、親たちに内緒で行う肝試し、その言い出しっぺであるタニユウに
    「どっきり」を仕掛けるため、伯父さんに協力してもらうのだ。
    伯父さんは三十年近くも自室にひきこもって、奇妙な「首吊り人形」を作っている。
    その人形を借りて、タニユウの作り話に出てきたバケモノを出現させようというのだ。

    第三章「その映像を調べてはいけない」
    「昨夜……息子を殺しまして」。
    年老いた容疑者の自白によれば、
    息子の暴力に耐えかねて相手を刺し殺し、
    遺体を橋の上から川に流したという。
    だが、その遺体がどこにも見つからない。
    必死で捜索をつづける隈島刑事は、やがてある「決定的な映像」へとたどり着く。
    彼は先輩刑事とともに映像を分析しはじめ――
    しかし、それが刑事たちの運命を大きく変えていく。

    そして、書き下ろしの終章「????????はいけない」
    ――すべての謎がつながっていく。前作を凌ぐ、驚愕のラストが待つ!
    各話の最終ページにしかけられたトリックも、いよいよ鮮やかです。
  • 711(税込)
    著:
    道尾秀介
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    “写真”が暴くもうひとつの真相。あなたは見抜けるか
    各章の最終ページに登場する一枚の写真。その意味が解った瞬間、読んでいた物語は一変する――。二度読み必至の驚愕ミステリ。

    ※この電子書籍は2019年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 660(税込)
    著:
    星野道夫
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    広大な大地と海に囲まれ、正確に季節がめぐるアラスカで暮すエスキモーや白人たちの生活を独特の味わい深い文章で描くエッセイ集。
    解説・池澤夏樹。

    ※この電子書籍は1995年8月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 880(税込)
    著:
    坂上泉
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    西南戦争を痛快に描く、松本清張賞受賞作。

    大阪で与力の跡取りとして生まれた志方錬一郎は、明治維新で家が没落し、商家へ奉公していた。
    時は明治10年、西南戦争が勃発。
    武功をたてれば仕官の道も開けると考えた錬一郎は、意気込んで戦へ参加することに。
    しかし、彼を待っていたのは、落ちこぼれの士族ばかりが集まる部隊だった――。

    解説・末國善己

    ※この電子書籍は2019年7月に文藝春秋より刊行された単行本『へぼ侍』を加筆・修正した文庫版を底本としています。
  • どこから読んでも懐しさで体が震える痛快TV読本!
    インドの山奥で修行し、悪と戦わずに政治家に訴えるレインボーマン。お茶の間を沸かせた電線音頭のデンセンマン。
    令和では見られない、70年代テレビ番組の「ゆがみ」を楽しく徹底解説。

    ※この電子書籍は2001年4月刊行の文春文庫を底本としています。電子化にあたって、一部の収録画像や内容を変更しております。予めご了承ください。
  • 750(税込)
    著:
    藤崎彩織
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    「お前の居場所は、俺が作るから。泣くな」
    ピアノだけが友達の孤独な少女の夏子は、異彩の少年・月島と出会い、振り回され、傷付きながらもその側にいようとする。
    やがて月島は唐突に「バンドをやる」と言い出した。
    彼は、夏子の人生の破壊者でも創造者でもあった。

    大切な人を大切にすることが、こんなに苦しいなんて--。
    異彩の少年に導かれた孤独な少女。その苦悩の先に見つけた確かな光。
    直木賞候補となった鮮烈なデビュー小説。

    「生生しくて、切なくて、痛くて、何度も胸を揺さぶられた。この小説が好きだ。好きだ、と叫び出したくなる」
    宮下奈都(解説より)

    【藤崎彩織】
    1986年大阪府生まれ。2010年、突如音楽シーンに現れ、圧倒的なポップセンスとキャッチーな存在感で「セカオワ現象」と呼ばれるほどの認知を得た四人組バンド「SEKAI NO OWARI」でピアノ演奏とライブ演出、作詞、作曲などを担当。研ぎ澄まされた感性を最大限に生かした演奏はデビュー以来絶大な支持を得ている。2017年に発売された初小説『ふたご』は直木賞の候補となるなど、大きな話題となった。他の著書に『読書間奏文』がある。

    ※この電子書籍は2017年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • ドローン対名探偵 廃墟の迷宮で繰り広げられる知恵比べ!
    あなたはきっと見破れない。究極のエンターテインメント

    颯爽と空から現れ、犯人を捕獲する神出鬼没の《ドローン探偵》こと飛鷹六騎。
    ある日彼は、捜査中に両足を骨折。折しも大学探検部の面々と廃墟探検へ向かう予定だった。
    悩んだ末にドローンを操り、カメラ越しに探検するが、廃墟の中では部員たちが何者かに襲われ始め━━。
    定石破りの天才が贈る傑作ミステリ。

    解説・細谷正充
    ※この電子書籍は2017年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 新作試し読みと島田ファンによる二次創作が合体!
    復活した〈吉敷竹史シリーズ〉の魅力をたっぷりご紹介します。

    江戸時代から続く金沢の芸者置屋・盲剣楼で、終戦直後に血腥い大量斬殺事件が発生した。
    軍人くずれの無頼の徒が楼を襲撃、密室状態となった中で乱暴狼藉の限りを尽くす五人の男たちを、一瞬にして斬り殺した謎の美剣士の正体は?

    約20年ぶりに刊行された〈吉敷竹史シリーズ〉の新作『盲剣楼奇譚』の試し読みと、ファンブックが合体。

    ファンブックには〈吉敷竹史〉および〈盲剣楼奇譚〉、そしてお馴染みの〈御手洗潔〉のパスティーシュが満載。
    小説とマンガで島田荘司作品の魅力に迫る、ファン必携の電子版オリジナルです。

    【ファンブック執筆者】
    今井ゆきる
    くらしか
    小熊座クウ
    ハコ箱崎
    持月サク
  • おれはなんで、こんなに空っぽなんじゃ――野球部を引退し受験勉強に邁進するはずだった高校3年生の渓哉。だが自分の将来を思い描けず、焦燥感に苛まれている。ある日、道に迷っていた美しい女性・里香を案内することになるが……あさのあつこが故郷・美作を舞台に描く“直球”青春小説。書き下ろし短篇「もう一つの風」を収録。
  • オールタイムベスト級の傑作と話題沸騰! 華文(中国語)ミステリーの記念碑的作品の魅力を余すところなく紹介する

    作品の冒頭を抜粋した「お試し版 『13・67』」や週刊文春に掲載された佳多山大地氏による書評「華文ミステリーの新星、掛け値なしの傑作」、またジャーナリスト・野嶋剛氏によるインタビュー「『13・67』と香港人のアイデンティティー」などで、作品の魅力と著者・陳浩基さんの素顔に迫ります。

    【『13・67』とは】
    現在(2013年)から1967年へ、1人の名刑事の警察人生を遡りながら、香港社会の変化(アイデンティティー、生活・風景、警察=権力)をたどる逆年代記(リバース・クロノロジー)形式の本格ミステリー。どの作品も結末に意外性があり、犯人との論戦やアクションもスピーディで迫力満点。
    本格ミステリーとしても傑作だが、雨傘革命(2014年)を経た今、67年の左派勢力(中国側)による反英暴動から中国返還など、香港社会の節目ごとに物語を配する構成により、市民と権力のあいだで揺れ動く香港警察のアイデンティティーを問う社会派ミステリーとしても読み応え十分。
    2015年の台北国際ブックフェア賞など複数の文学賞を受賞。世界12カ国から翻訳オファーを受け、各国で刊行中。映画化件はウォン・カーウァイが取得した。著者は第2回島田荘司推理小説賞を受賞。本書は島田荘司賞受賞第1作でもある。
  • 509(税込)
    著:
    又吉直樹
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    NHKでドラマ放送スタート!(出演・林遣都、波岡一喜、門脇麦)
    第一五三回芥川賞を受賞し、二〇一五年の話題をさらった「火花」が文庫化。
    受賞記念エッセイ「芥川龍之介への手紙」を併録。

    売れない芸人の徳永は、天才肌の先輩芸人・神谷と出会い、師と仰ぐ。
    神谷の伝記を書くことを乞われ、共に過ごす時間が増えるが、やがて二人は別の道を歩むことになる。
    笑いとは何か、人間とは何かを描ききったデビュー小説。
    第一五三回芥川賞を受賞し、累計発行部数283万部を誇る傑作が待望の文庫化!
  • 舞台俳優・家福をさいなみ続ける亡き妻の記憶。彼女はなぜあの男と関係したのかを追う「ドライブ・マイ・カー」。妻に去られた男は会社を辞めバーを始めたが、ある時を境に店を怪しい気配が包み謎に追いかけられる「木野」。封印されていた記憶の数々を解くには今しかない。見慣れたはずのこの世界に潜む秘密を探る6つの物語。村上春樹の最新短篇集。
  • 612(税込)
    著:
    角田光代
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    いじめで群馬に転校してきた女子高生のアオちんは、ナナコと親友になった。専業主婦の小夜子はベンチャー企業の女社長・葵にスカウトされ、ハウスクリーニングの仕事を始める。立場が違ってもわかりあえる、どこかにいける、と思っていたのに……結婚する女、しない女、子供を持つ女、持たない女、たったそれだけのことで、なぜ女どうし、わかりあえなくなるんだろう。女性の友情と亀裂、そしてその先を、切なくリアルに描く傑作長編。第132回直木賞受賞作。
  • 612(税込)
    著:
    伊坂幸太郎
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    こんな人物が身近に現れたら、彼/彼女は死神かもしれません──(1)CDショップに入りびたり(2)苗字が町や市の名前と同じ(3)会話の受け答えが微妙にずれていて(4)素手で他人に触ろうとしない。1週間の調査の後、死神は対象者の死に「可」「否」の判断を下し、「可」ならば翌8日目に死は実行される。ただし、病死や自殺は除外。まれに死神を感じる人間がいる。──クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う、6つの人生。金城武主演で映画化された原作です!
  • シリーズ2冊
    605641(税込)
    著:
    深田祐介
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    中堅商社のマニラ事務所長小寺は本社の要請で未経験のラワン材取引きに手を染めた。しかし現地の人々との信頼の上にビジネスを進めようとする彼の前に、厳しい現実が次々とたちはだかってくる……。炎熱の地で困難な国際ビジネスに情熱を燃やす男たち。しかもそこは戦争の傷跡を色濃く残す地であった。第二次大戦当時の日本軍とフィリッピン人との関わり合いを一方に、現代の国際商戦をもう一方に置いて語る巧みな展開と、壮大なスケールで描きあげられた直木賞受賞作品。
  • 35歳の季理子は、中学生のころ夢で嗅いだ“男のにおい”が未だに忘れられない。それはどこか懐かしい、いくつものにおいが混ざり合った複雑なハーモニーだった。年を重ね、デートの誘いも減ってきたある日、海外紛争地帯に長期取材に赴く元同僚の壮行会のため、友人たちと集まった。あ、この男の香りは、あの夢のにすごく似ている……けれど、100%同じではない……。これは「忘れられない香り」の記憶をテーマとして競作されたアンソロジーの一篇です。
  • シリーズ2冊
    570(税込)
    著:
    村山由佳
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    35歳の奈津は売れっ子脚本家。仕事は順調だが、マネージャーである夫の支配的な態度に萎縮し、精神的にはギリギリの日々。そのうえ奈津は人一倍性欲が強く、躯の奥から溢れる焦りと衝動になんとか堪えていた矢先、敬愛する56歳の演出家・志澤とメール交換を始めたのを機に、女としての人生に目覚めていく。志澤の、粗野な言葉遣いでの“調教”にのめり込む奈津。そして生と性の遍歴が始まった…。柴田錬三郎賞ほか文学賞三冠受賞。文壇に衝撃を与えた迫力の官能長篇!
  • 649(税込)
    著:
    道尾秀介
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    注目度ナンバー1の著者による少年小説の傑作! 「ヤドカミ様に、お願いしてみようか」「叶えてくれると思うで。何でも」──家にも学校にも居場所が見つけられない小学生の慎一と春也は、ヤドカリを神様に見立てた願い事遊びを考え出す。100円欲しい、いじめっ子をこらしめるなどの他愛ない儀式は、いつしかより切実な願いへと変わり、子供たちのやり場のない「祈り」が周囲の大人に、そして彼ら自身に暗い刃を向ける……。鎌倉の風や潮のにおいまで感じさせる瑞々しい筆致で描かれ、少年たちのひと夏が切なく胸に迫る長篇小説。 第144回直木賞受賞。
  • 612(税込)
    著:
    葉室麟
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    二十年を経て、身分を遥かにへだてた男たちの友情は復活するのか? 江戸の寛政期、西国の小藩である月ヶ瀬藩の郡方・日下部(くさかべ)源五と、名家老と謳われ、南画の名手としても幕閣にまで名声が届いている松浦将監(しょうげん)。幼なじみで、同じ剣術道場に通っていた二人は、ある出来事を境に、進む道が分かれ、ながく絶縁状態となっていた。ともに五十歳をこえて二人の路が再び交差する時、運命が激しく動き出す。松本清張賞受賞の傑作時代小説。
  • 幼馴染のミズ、誉、悠は廃校になった中学の最後の卒業生。揺らぐ三角関係の中心には、去年の夏休みに変死体で発見された担任教師をめぐる秘密があった。夏が再び訪れ、廃校舎に隠した罪の記憶が三人を追いつめてゆく……。ほの暗い恐怖を漂わせながら、少年少女の関係を瑞々しい感覚で描く。泣きたくなるように切なくて、予測不能に怖い。心がざわつく傑作青春ホラー小説!【扉イラスト・市川春子】
  • 438(税込)
    著:
    川上未映子
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    2008年の第138回芥川賞受賞作! 娘の緑子を連れて大阪から上京してきた姉でホステスの巻子。巻子は豊胸手術を受けることに取りつかれている。緑子は言葉を発することを拒否し、ノートに言葉を書き連ねる。夏の三日間に展開される哀切なドラマは、身体と言葉の狂おしい交錯としての表現を極める。日本文学の風景を一夜にして変えてしまった傑作。

・キャンペーンの内容や期間は予告なく変更する場合があります。
・コインUP表示がある場合、ご購入時に付与されるキャンペーン分のコインは期間限定コインです。詳しくはこちら
・決済時に商品の合計税抜金額に対して課税するため、作品詳細ページの表示価格と差が生じる場合がございます。

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