『文化、鹿島茂(実用、新書)』の電子書籍一覧
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認知症もガンも、いい〈香り〉で治療する
時代がやってきた!
視覚、味覚、聴覚などと並び、非常に身近な感覚でありながら、科学的にまだ謎が多く残る分野――それが「嗅覚」である。重度の認知症患者の症状を改善したり、がんの終末期の疼痛を和らげる〈香り〉。これまでの西洋医学では太刀打ちできなかった病状の治療方法として、いま注目されているメディカルアロマセラピーを、嗅覚のメカニズムや最先端の臨床例からわかりやすく解き明かす。
■目次
第一章 嗅覚のメカニズム~ヒトはどのようにして<香り>を感じるのか
第二章 <香り>が人体におよぼす作用~アロマセラピーのサイエンス
第三章 治りにくい・予防しにくい疾患に効く<香り>~メディカルアロマセラピーの最新研究
第四章 <香り>の効能を楽しむ~精油の使い方 -
劇場のように華やかな装飾。高い天窓からふり注ぐ陽光。シルクハットで通勤するしゃれた従業員。乗合馬車で訪れる客を待つのは、欲望に火を付ける巨大スペクタクル空間!
帽子職人の息子アリステッド・ブシコー(1810-1877)と妻マルグリットが、様々な施アイデアで世界一のデパート「ボン・マルシェ」を育て上げた詳細な歴史を、当時を描く仏文学作品や、19世紀初頭のデパート商品目録など稀少な古書から丹念に採取。
パリの世相や文化が、いかに資本主義と結びつき、人々の消費行動を変えていったのか、
仏文学者にして古書マニア、デーパート愛好家の著者だから描けた、痛快・ユニークなパリ社会史!
内容紹介)
客の目をくらませてしまえ!世界だって売りつけることができるだろう!
「白物セール」のときには、それぞれの売り場が白い生地や商品だけを優先的に並べたばかりか、上の階の回廊や階段の手擦りを白い生地で覆いつくし、造花も白、靴も白、さらに家具にも白のレースをかぶせるなど、全館をすべて白で統一し、
1923年の「白物セール」では、「北極」というテーマに従って、アール・デコ調にセットされたシロクマやペンギンが、ホールに入った客を出迎えるようになっていた。
ようするに、ブシコーにとって、店内の商品ディスプレイは、〈ボン・マルシェ〉という劇場を舞台にして展開する大スペクタクル・ショーにほかならなかったのである。
――第二章「欲望装置としてのデパート」より
*本書は『デパートを発明した夫婦』(講談社現代新書 1991年11月刊)に「パリのデパート小事典」を加筆し、改題したものです。 -
絶景、奇怪、絢爛。"物神【フェティッシュ】の聖堂"のスペクタクル!
現在も世界各国が競って開催する万国博覧会。
それは、サン=シモンという男が思い描いた「産業という宗教」を奉ずる者たちが、物神たる機械と商品の数々によって荘厳した神殿として創められた。
万博というものを、単なる近代産業技術のひとこまとしてではなく、来たるべきユートピアとして構築され、資本主義文明の展開そのものを懐胎した運動であったことを活写する、この著者だからこそ書けた万博論の決定版!
【本書「まえがき」より】
もしこの万博理念の形成過程史が解明され得るなら、それは、むしろ実際の万博の歴史よりも、絶対に面白いはずだ。なぜなら、それは単なるモノの歴史ではなく、モノに関するイデアの歴史、さらに言うなら近代文明についての観念の歴史となるはずだからである。
【本書の内容】
まえがき 万博の神学、あるいは万博史の逆説
第1章 サン= シモンの鉄の夢
第2章 転向サン= シモン主義者ミシェル・シュヴァリエ
第3章 パリ万国博覧会にむけて
第4章 万博理念の確立
第5章 サン= シモン主義のユートピア、一八六七年パリ万
国博覧会
第6章 アミューズメントとしての万博会場
第7章 博覧会場の外で
第8章 新たなユートピア〈恒久的万国博覧会〉にむけて
文献目録
※本書の原本は、『絶景、パリ万国博覧会』として1992年に河出書房新社より、その後2000年に小学館文庫より副題「サン・シモンの鉄の夢」として刊行されたものです。 -
コロナは日本を変えるチャンス!
変革のカギは昭和おじさん文化からの脱却にあり。
歴史の知恵を吸収してきた出口治明氏と博覧強記の仏文学者の鹿島茂氏が、
人類はコロナ禍をどう克服すればいいのかについて、「週刊文春」で3度にわたって対談した。
大反響を呼んだこの連続対談がついに書籍化。歴史の叡智から導かれた答えがここにある。
第一章 感染症が世界史を変えた
ヨーロッパの人口の三分の一以上が死んだペスト、コロンブスが新大陸に持ち込んだ
天然痘などの感染症は人口を激減させ新しい世界の扉を開いた。その歴史を踏まえ、
コロナ禍がどう歴史を変えていくのかを展望する
第二章 コロナが変える日本
在宅勤務、リモートワークの増加は、日本社会にどのようなインパクトをもたらすのか。
コロナをきっかけに日本をより住みやすい社会にするための処方箋を語り合う。
変革のカギは「メシ・フロ・ネル」からの脱却にあった
第三章 コロナと米中激突の行方
コロナに対して人類は一致団結するどころか、米中が対立を深めるなど、
連帯よりも分断が目立っている。混迷を深める国際秩序の行方はいかに。
歴史を学び、長期的な視野に立ってコロナに対峙することの大切さを説く -
【内容紹介】
26万部『京都ぎらい』の井上章一氏、フランス文学界の重鎮である鹿島茂氏が、知られざる京都とパリの「表と裏の顔」を語り尽くす。
知っているようで知らなかった「京都とパリ」の秘密がわかる。
【著者紹介】
鹿島 茂(かしま・しげる)
フランス文学者。明治大学教授。専門は19世紀フランス文学。1949年、横浜市生まれ。1973年東京大学仏文科卒業。1978年同大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。現在明治大学国際日本学部教授。『職業別パリ風俗』(白水社)で読売文学賞評論・伝記賞を受賞するなど数多くの受賞歴がある。膨大な古書コレクションを有し、東京都港区に書斎スタジオ「NOEMA images STUDIO」を開設。新刊に『悪の箴言 耳をふさぎたくなる270の言葉』(祥伝社)、『明治の革新者~ロマン的魂と商業~』(ベストセラーズ)、『カサノヴァ 人類史上最高にモテた男の物語』(キノブックス)などがある。
井上章一(いのうえ・しょういち)
1955年、京都府生まれ。京都大学工学部建築学科卒、同大学院修士課程修了。京都大学人文科学研究所助手ののち現在、国際日本文化研究センター教授。専門の建築史・意匠論のほか、日本文化や関西文化論、美人論など、研究範囲は多岐にわたる。1986年『つくられた桂離宮神話』(弘文堂、講談社学術文庫)でサントリー学芸賞、1999年『南蛮幻想』(文藝春秋)で芸術選奨文部大臣賞、2016年『京都ぎらい』(朝日新書)で新書大賞を受賞。その他、『美人論』『関西人の正体』(朝日文庫)、『京都ぎらい 官能篇』(朝日新書)など著書多数。
【目次抜粋】
まえがき
第1章 京都人とパリジャンの気質
第2章 京都の花街、パリのキャバレーや娼館
第3章 京女、パリジェンヌの美人力
第4章 京都とパリの魅力、都市史
第5章 京都とパリの食事情
注釈
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